剛性と耐衝撃性を両立した次世代CFRPプリプレグを開発:材料技術
三菱ケミカルは、炭素繊維プリプレグ「Xlinktech」の新シリーズとして、「Xlinktech-HT(#375)」と「Xlinktech-HS(#372)」を開発し、サンプル提供を開始した。独自の樹脂設計技術により、高弾性CFRPの課題だった剛性と耐衝撃性の両立に成功している。
三菱ケミカルは2026年7月23日、炭素繊維プリプレグ「Xlinktech」の新シリーズとして、「Xlinktech-HT(#375)」と「Xlinktech-HS(#372)」を開発し、サンプルワークを開始したと発表した。
独自の樹脂設計技術を活用
炭素繊維複合材料(CFRP)は、軽量でありながら高い強度/剛性を有することから、スポーツ/レジャー用途をはじめ、モビリティや産業用途まで幅広く使用されている。
物性面では、CFRPが破損する際には、炭素繊維そのものではなく、炭素繊維を支える樹脂や、樹脂と繊維の界面から損傷が生じることが多く、使用される樹脂には高い強度や耐熱性に加え、優れた耐衝撃性が求められる。特に、高弾性炭素繊維を用いたCFRPは、高い剛性を実現できる反面、衝撃などによる損傷を受けやすく、剛性と耐久性の両立が課題とされてきた。
そこで同社は、高弾性炭素繊維の性能を最大限に引き出す独自の樹脂設計技術を活用し、高弾性炭素繊維CFRPの課題であった耐衝撃性や耐損傷性を大幅に改善した新シリーズとして、Xlinktech-HTとXlinktech-HSを開発した。
両製品は、高い剛性と優れた耐久性を両立しており、CFRP部材の設計自由度が高まる。そのため、スポーツ/レジャー用途からモビリティや産業用途まで、幅広い分野において高性能化への貢献が期待される。
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