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フィジカルAI搭載ロボットがモノポリーを実演、1台のPCにモーション制御も統合ものづくりワールド[東京]2026

モベンシスは、「第38回 ものづくりワールド[東京]」の構成展である「第1回 フィジカルAI展[東京]」において、PCでリアルタイム制御を実現するソフトモーションコントローラー「WMX3」のROS 2向けパッケージ「WMX for ROS 2」を紹介した。

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 モベンシスは、「第38回 ものづくりワールド[東京]」(2026年7月1〜3日、東京ビッグサイト)の構成展である「第1回 フィジカルAI展[東京]」において、PCでリアルタイム制御を実現するソフトモーションコントローラー「WMX3」のROS 2向けパッケージ「WMX for ROS 2」を紹介した。WMX for ROS 2を用いることで、ロボットのリアルタイム制御と、AI(人工知能)やROS 2によるLinuxベースのアプリケーション処理を1台のPCで実現できることが特徴となっている。

ロボットアームを用いた「モノポリー」のフィジカルAIデモ
ロボットアームを用いた「モノポリー」のフィジカルAIデモ[クリックで拡大]

 WMX3は、市販のWindowsベースのPCによって、EtherCATなどの産業用ネットワークで接続したサーボモーターの高速多軸同期モーション制御を可能にするソフトウェアである。例えば、128軸の同期制御であれば1ms、2軸に絞れば31.25μsの周期でサーボモーターを同期制御できる。

 WMX for ROS 2は、WMX3の機能をロボットOSであるROS 2のアプリケーションで利用するためのインタフェースをパッケージにしたものだ。オープンソースソフトウェアとして2026年3月にGitHubで公開している。「これまでWMX3は、ロボット開発で広く利用されているROS 2とつなぐためのインタフェースがなかった。今回のWMX for ROS 2により、WMX3の高速多軸同期モーション制御をROS 2で開発するロボットでも活用できるようになった」(モベンシスの説明員)。

 展示では、WMX for ROS 2によって動作するロボットアームを用いたボードゲーム「モノポリー」のフィジカルAIデモを披露した。デモ内容は、LLM(大規模言語モデル)を用いた音声入力によるゲーム操作の指示に合わせてロボットアームがサイコロを振り、その出目をロボットアームに搭載するカメラで認識してから、コマをハンドで把持してボード上を移動させるというもの。

 このデモの最大の特徴は、LLMやカメラ認識などのAI処理、ROS 2によるロボットアームの制御、WMX3によるモーション制御を1台のPCで行っていることだ。「ロボットアームの高速多軸同期制御を行うためには、ROS 2を運用するPC以外に専用のロボットコントローラーが必要になるのが一般的だ。このデモでは、1台のPCにROS 2とWMX3を組み込んでWMX for ROS 2で連携させているのでロボットコントローラーは不要だ」(同説明員)。

フィジカルAIデモの構成
フィジカルAIデモの構成[クリックで拡大] 出所:モベンシス

 PCとしては、NVIDIAの最新組み込みAIボードである「Jetson Thor」を搭載するアドバンテックの「MIC-743-AT」を用いてる。Jetson ThorのAI処理性能は2000TFLOPS以上あり、LLMやカメラ認識などのAI処理も十分に行える。

 なお、これまでWMX3はWindowsにのみ対応していたが、最新版のバージョン3.7ではLinuxにも対応を広げた。UbuntuのカーネルをPREEMPT_RTでハードリアルタイム化した構成のみに対応するなど制限があるが、今後はWindowsだけでなくLinuxへの対応も進めてフィジカルAIを搭載するロボット開発のニーズに応えていきたい考えだ。

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