ヒューマノイド導入を支援するコントローラー、既存手法とVLAモデルを統合:産業用ロボット
Forcesteed Roboticsは、ヒューマノイドロボットの現場導入を加速させる汎用コントローラー「Forcesteed-LEIVOR」を発表した。従来の開発手法とAI技術の統合により、現場に適した柔軟なロボット運用が可能になる。
Forcesteed Roboticsは2026年4月3日、ヒューマノイドロボットの現場導入を加速させる汎用コントローラー「Forcesteed-LEIVOR」を発表した。
Forcesteed-LEIVORは、産業用ロボットで一般的なティーチングによる動作設計と、AI(人工知能)技術である模倣学習や推論処理を同一のフレームワーク内で統合している。ロボットの学習、動作生成、知的行動、実行制御を一括して管理するため、ロボットの機体ごとに分断されていた開発環境を共通化できる。
現時点では、ugo、RealMan、Unitreeの各ロボットに対応。同社は順次、対応機種を拡大していく。
従来のヒューマノイド開発は、先端的な研究開発手法が中心で、既存のロボットSIerが培ってきたルールベースの制御ノウハウを適用しにくいという課題があった。Forcesteed-LEIVORは、従来のプログラミング手法とVLA(Vision-Language-Action)モデルを活用したロボット制御を組み合わせられるため、現場の業務に適した柔軟なロボット運用が可能になる。
同社は、ヒューマノイドを現場に適応する汎用ロボットシステムとして社会実装することを目指し、PoC(概念実証)のハードルを下げ、運用の効率化を推進する。今後は、画像認識技術や既存のロボットピッキングパッケージとの統合、LeRobotをはじめとするVLAモデルへの対応を計画している。
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