数カ月掛かっていた計画業務がわずか2時間に NEC「BluStellar」の“進化と深化”:製造ITニュース(2/2 ページ)
NECは、同社の価値創造モデルである「BluStellar」の事業戦略について説明した。同社は同モデル全体で2030年度までに売上収益1兆3000億円、調整後営業利益率25%の達成を目指す。
全ての「BluStellar Scenario」にAIを適用し、意思決定を支援
具体的な強化方針としては、BluStellarの下「ビジネスモデル」「テクノロジー」「組織/人材」の3つの軸で戦略的コンサルティングを実施し、システム実装に導く取り組みである「BluStellar Scenario」全てにAIを適用していく。これにより、データドリブンによる新たな価値創出を目指す。
NECはAIが高度な分析や提案、意思決定支援を高速に行うことで業務効率化を図るとともに、企業の経営そのものをAI前提へと進化させようとしている。NEC 執行役Corporate EVPの木村哲彦氏は「例えば、NECグループで実践した管理会計業務に関する取り組みでは、約60%の業務効率化と意思決定とアクションの迅速化といった効果が見込まれた」と述べる。
また、NECはテクノロジー/経営コンサルティングにAIを活用し、コンサルティングの高度化や高速化を目指す。2026年4月には、AIとデータを活用してAXの実現に必要な機能を実装するAI/データコンサル専任人材約250人を集めた新組織を立ち上げている。
NECはAIを活用することで大きな業務効率化にも成功している。AIが膨大な情報から環境分析を行うことで、従来は3〜6カ月かかっていた計画策定プロセスを2時間に短縮することに成功。システム開発の社内実証においては、6500時間かかっていた開発期間を53時間に短縮した。金融機関向けのソフトウェア開発事例では、既存システムのモダナイゼーションに1万2000時間要していた作業を6時間で完了できるようになったという。
BluStellarの推進体制を強化するため、NECグループは全国の自治体および企業向けに約70の顧客の経営課題解決を支援するDXサービス「BluStellar Offerings」の提供を開始する。これにより、AIを前提としたデリバリーモデルを全国規模で展開していく方針だ。全国に存在する300以上のサービス拠点を活用し、24時間365日対応可能なAIサービスの提供体制を整えていく。
2026年4月23日には、米国Anthropic(アンソロピック)と日本企業で最初のグローバルパートナーとして戦略的協業を発表した。これにより、同社のAI技術である「Claude Cowork」を活用して金融/製造/自治体向け/サイバーセキュリティ領域のソリューション開発を共同で実施していく。NECグループの3万人のエンジニアを対象に「Claude Code」を導入して、AIネイティブな人材育成を目指す。
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