AIで納期および数量交渉の自動化を実証、交渉時間を4分の1に短縮:製造ITニュース
NECは、三菱電機トレーディングと実施した納期および数量交渉の自動化実証において、従来の4分の1に交渉時間を短縮できた。自律的に交渉を行うAIを活用し、案件のうち最大で80%程度が合意に至った。
NECは2026年4月15日、三菱電機トレーディングと実施した納期および数量交渉の自動化実証において、従来の4分の1に交渉時間を短縮できたと発表した。自律的に交渉を行うAI(人工知能)技術を活用し、実証期間中の案件のうち最大で80%程度が自動交渉で合意に至った。これにより、調達業務の効率化と、需要変動への迅速な対応を目指す。
活用した「NEC調達交渉AIエージェントサービス」は、独自の自動交渉AIを用い、人間が介在せずに自律的に取引先と交渉を行うことで最適な合意形成を支援する。
今回の実証は2025年9月から2026年2月にかけて、三菱電機トレーディングの国内主要3拠点にて、サプライヤー4社を対象とした発注済み部品20品目の交渉業務に適用した。実際の発注データを用いて、業務への親和性やユーザーインタフェースの使いやすさ、AIによる交渉案の妥当性を検証した結果、1サプライヤーあたりの交渉時間を4分の1程度に短縮でき、年間最大2570時間の工数削減効果が見込めることを確認した。
製造業では、需要の多様化やサプライチェーンの広範化により、ステークホルダー間の交渉が複雑化している。特に部品や原材料の納期および数量交渉は生産計画に直結する重要業務だが、人手では対応しきれない膨大な品目があり、業務の属人化や調整不足が課題となっていた。
両社は今後、本格導入に向けた検討を継続する。NECは価値創造モデル「BluStellar」のもと、同サービスを通じて需要変動に強い柔軟で強靭なサプライチェーン構築を支援する方針だ。
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