ブラザー工業がパレットチェンジャー搭載シリーズの新モデル、主軸性能強化:工作機械
ブラザー工業は、パレットチェンジャーを搭載したコンパクトマシニングセンタの新モデル「R450Xd2」と「R650Xd2」を発売した。主軸性能を強化したほか、暖機レス加工支援機能や切粉かみ検出機能が追加されている。
ブラザー工業は2026年4月16日、パレットチェンジャーを搭載したコンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO R」シリーズの新モデル「R450Xd2」と「R650Xd2」を発売した。標準価格は、R450Xd2が1013万円、R650Xd2が1297万円となっている(いずれも税込み)。
SPEEDIO Rシリーズは、機械内部を加工と段取りの2つのエリアに分離しており、搭載したパレットチェンジャーによって、加工中に段取りエリアで次工程の準備ができる。パレットを回転するとき以外は加工を止めずに済むため、生産性に優れる。
このパレットチェンジャーの利点を継承しつつ、新モデルは主軸性能を大幅に強化している。標準仕様の主軸回転数を1万2000min−1に高速化したほか、小径穴あけに適した2万min−1の高速主軸を新たに追加した。さらに1万min−1の高トルク主軸において、ベアリングの直径を拡大し剛性を向上することで、難削材加工への対応が可能になった。
機能面では、新たに「暖機レス加工支援機能」をオプションで提供する。タッチプローブを用いて熱変位を自動補正することで、加工前の暖機運転や手動測定の時間を削減し、実稼働時間を最大化する。
また、センサーレスで主軸への切粉混入を検知する「切粉噛み検出機能」も搭載した。異常検知時に工具の自動洗浄と再チェックを実施するリトライ設定が可能で、不良品の発生防止と作業負荷の軽減に寄与する。
同社は新モデル発売と同時に、SPEEDIOシリーズ従来モデルの機能強化も図っている。「W1000Xd2」と「H550Xd1」に2万min−1の高速主軸を追加したほか、W1000Xd2には同時5軸仕様も追加されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
元工作機械エンジニアが見た、メカトロテックジャパン2025
元工作機械エンジニアが、MECT 2025(メカトロテックジャパン 2025)を振り返ります。
帳票の翻訳作業を75%削減、BOPを中心としたブラザー工業のオペレーショナルDX
アイティメディアにおける産業向けメディアのMONOist、EE Times Japan、EDN Japanは、オンラインセミナー「MONOist DX & AI Forum 2025〜製造業DXの未来とAIの可能性〜」を開催。本稿では「BOPを中心としたブラザーグループのものづくりDX」をテーマに、ブラザー工業 品質・製造センター 技術開発部の西村栄昭氏による基調講演の一部を紹介する。
ブラザー工業が長野に工作機械拠点、実機展示しテスト加工も対応
ブラザー工業は、長野県茅野市に工作機械のショールームを併設した「ブラザーテクノロジーセンター長野」を新設した。精密加工需要が高い同地域での提案力を引き上げ、顧客の利便性向上を図る。
機械加工とは何か、元工作機械エンジニアが改めて考える
本稿では、元工作機械エンジニアが、機械加工とは何かについて改めて考えます。
横形マシニングに大型傾斜ロータリーテーブル搭載、ブラザー工業が新モデル
ブラザー工業は、横形5軸加工機「SPEEDIO HU550Xd1」「SPEEDIO HU550Xd1-5AX」を発売した。大型傾斜ロータリーテーブルを搭載し、広い治具エリアを備えるため、多数の加工面割り出しが必要な大型部品を加工できる。
ブラザー工業が工具100本搭載可能な小型工作機械、工具の交換時間を大幅短縮
ブラザー工業は、100本の工具を搭載できる、小型工作機械「SPEEDIO S700Xd2-100T」を発表した。搭載本数を従来モデルの3倍以上に増やすことで、工具の交換時間を大幅に短縮する。


