横形マシニングに大型傾斜ロータリーテーブル搭載、ブラザー工業が新モデル:工作機械
ブラザー工業は、横形5軸加工機「SPEEDIO HU550Xd1」「SPEEDIO HU550Xd1-5AX」を発売した。大型傾斜ロータリーテーブルを搭載し、広い治具エリアを備えるため、多数の加工面割り出しが必要な大型部品を加工できる。
ブラザー工業は2026年1月15日、「SPEEDIO」シリーズ初の横形5軸加工機「SPEEDIO HU550Xd1」「SPEEDIO HU550Xd1-5AX」を発売した。本体価格は、HU550Xd1が2090万円、HU550Xd1-5AXが2242万円となっている(いずれも税込)。
SPEEDIO HU550Xd1は、横形マシニングセンタ「H550Xd1」に大型傾斜ロータリーテーブルを搭載したモデルで、直径680mm、高さ400mmの治具エリアを備える。そのため、EV(電気自動車)向け部品のeアクスルのように、多数の加工面を割り出す必要がある大型部品の加工ができる。長さ350mmまでの工具に対応するため、深穴加工も可能だ。
加工エリアの広さに加え、30本の工具マガジンを搭載。一方で、機械の設置スペースが約5.0m2(1557×3191mm)と、同様の加工エリアを持つ40番主軸横形マシニングセンタと比べて約20%縮小している。
また、傾斜ロータリーテーブルの回転軸にローラーギアカム構造を採用したことで、高精度な位置決めが可能になった。さらに、テーブルの傾斜軸であるA軸が備える2基のモーターをタンデム制御で同期させ、テーブルのねじれを抑えることで、位置精度を維持しつつ、素早く位置決めができる。
小径穴の加工や多様な材料の加工に対応できるよう、主軸回転数が異なる3タイプを用意した。標準タイプの1万2000min−1、オプションで高速回転の2万min−1、高トルクの1万min−1がある。
SPEEDIO HU550Xd1-5AXは、工具先端点制御機能を備えており、高速、高精度な同時5軸加工に対応する。
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