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インド国内向け工作機械の新工場、ブラザー工業が短納期体制構築:工場ニュース
ブラザー工業の子会社BROTHER MACHINERY INDIAがインド南部のベンガルール市近郊で建設していた、工作機械の新工場が完成した。インド国内向けに短納期体制を構築し、二輪や自動車、医療分野など幅広い市場の開拓を目指す。
ブラザー工業は2024年9月19日、子会社のBROTHER MACHINERY INDIAがインド南部のベンガルール市近郊で建設していた工作機械の新工場が完成したと発表した。同年12月の稼働開始を予定している。
BROTHER MACHINERY INDIAは、2022年よりベンガルール市にて、工作機械のアフターサービス、テクニカルサポート、マーケティングを行っている。今回、ベンガルール市街地から車で1.5時間ほどのトムクール地区の日本工業団地に新工場を建設した。
新工場の敷地面積は3万2100m2、建築面積は6100m2、建設延べ床面積は7300m2。日本と中国に続く3カ所目の工作機械の生産拠点として、スタンダードモデルの「S500Bd1」「S700Bd1」の生産から開始する。インド国内の顧客向けに短納期で製品を納品する体制を構築し、二輪や自動車、医療分野など幅広い市場の開拓を目指す。
新工場は、太陽光パネルを屋上に設置。工場稼働に必要な電力の一部を再生エネルギーにすることで、年間約600トン(t)のCO2排出を削減する。
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