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ブラザー工業が九州に工作機械ショールーム併設のテクノロジーセンターを開設:工場ニュース
ブラザー工業は、佐賀県鳥栖市に工作機械のショールームを併設する「ブラザーテクノロジーセンター 九州」を新設した。自動車産業や、熊本県で進む半導体製造装置の生産に伴う工作機械需要の拡大に対応する。
ブラザー工業は2024年3月19日、佐賀県鳥栖市に工作機械のショールームを併設する「ブラザーテクノロジーセンター 九州」を新設したと発表した。同月8日に稼働を開始しており、工作機械の展示、各種セミナーの開催、サービスサポート活動などの拠点として活用する。
同社の九州地方でのサービス活動は、これまで福岡県筑紫野市に設置した九州営業所が担ってきた。今後、福岡県を中心とした自動車産業や、半導体工場の建設が進む熊本県の半導体関連産業において、工作機械の需要拡大が見込まれることから、同営業所の閉鎖とテクノロジーセンターの新設を決定した。国内では愛知、東京、大阪、仙台、北関東(群馬)に続く、5カ所目のテクノロジーセンターになる。
ブラザーテクノロジーセンター 九州の延べ床面積は405m2(ショールーム部分は202.5m2)で、施設内にはマシニングセンタ「SPEEDIO(スピーディオ)」シリーズ6機種を展示する。実機の展示だけでなく、顧客が持ち込んだ部品をテスト加工するなど、同施設を活用して、同社工作機械の性能の周知を図る。
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