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シルクの10分の1の繊維径を達成したポリエステル長繊維を開発:材料技術
東レは、高級感のある光沢と膨らみ、微起毛感を備えたポリエステル長繊維「AURLIST」を開発した。複合繊維の断面形状を任意かつ高精度に制御する、独自の複合紡糸技術「NANODESIGN」を活用している。
東レは2026年3月3日、高級感のある光沢と膨らみ、微起毛感を備えたポリエステル長繊維「AURLIST(オーリスト)」を開発したと発表した。ハイエンドファイバーシリーズ「Toray Premium GOUSEN select」として展開する。
AURLISTは、複合繊維の断面形状を任意かつ高精度に制御する、独自の複合紡糸技術「NANODESIGN」を活用している。複合化する樹脂は目的に応じた性質を持つ樹脂を自由に適用可能で、AURLISTでは収縮特性と光沢感の異なる2種類の原料を使用する。
また、繊維径をシルクの約10分の1となる約1μmとした、収縮率の異なる極細扇型断面を形成。これにより、マイクロファイバーの上質な微起毛感とソフトタッチな風合い、膨らみ感や複雑な乱反射が生み出すレーヨンのような光沢感を備える。
こうした従来のポリエステル長繊維では得にくかった特徴を有するほか、ポリエステル由来のイージーケア特性も併せ持つ。
同社では、主にトップスやボトム、ドレスなどの婦人衣料用途での展開を予定する。2026年度に1億3000万円、2030年度には2億円の売上を目指すとしている。
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