日産は生産拠点閉鎖箇所を全て発表、新型車の受注増で前向き発進も業績は赤字に:製造マネジメントニュース(2/2 ページ)
日産自動車は、2026年3月期第3四半期の決算と経営再建計画「Re:Nissan」の進捗状況を発表した。Re:Nissanでは、南アフリカの生産拠点であるロスリン工場の売却を発表しており、2026年度末には2500億円の固定費削減を達成する見込みである。
通期業績は6500億円の赤字に リストラや工場閉鎖などで費用が膨らむ
2025年度第3四半期の連結小売販売台数は前年同期比5.8%減の225万7000台となった。しかし、2025年9月〜12月までの3カ月間においては減少幅が縮小し、中国で販売した新型車「N7」が好調だったことを含め、同2.9%減の77万8000台であった。米国市場の販売は堅調であり、第3四半期までの累計販売台数は同1%増加の95万台と前年並みの結果になっている。日産 CFOのジェレミー・パパン氏は「米国国内で生産している『パスファインダー』『フロンティア』『ローグ』『インフィニティ QX60』が販売をけん引している」と強調する。
2025年度第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6%減の8兆5780億円。営業損失は2025年度上期から改善し同741億円悪化の101億円になり、コスト改善活動の成果が現れ始めている。一方、当期純損失は同2553億円悪化の2502億円となった。これまでの資産の減損と従業員のリストラ費用といった現金支出伴わない「ノンキャッシュ項目」が影響している。
2025年度第3四半期累計の営業利益における前年同期と比べた場合の増減内訳について、為替変動の影響で522億円の減益、米国での関税影響により2320億円の減益、インフレによる影響で630億円の減益、販売パフォーマンスの影響で118億円の減益となった。一方、原材料の価格改定で93億円の増益、生産と研究開発の効率化/物流の最適化を中心にしたモノづくりコストを大きく改善し、1099億円の増益を生み出している。また、新たに一過性の増益要因として、英国におけるCAFE(Corporate Average Fuel Efficiency)規制に関するコスト改善効果として164億円を計上している。
2025年度の連結業績見通しは、売上高が11兆9000億円となり、前回の見通しより増収するとしている。営業損失は事業の改善効果が現れ始めて600億円となっており、前回の見通しと比較して大幅に改善されている。前回の見通しで未定としていた当期純損失は6500億円を見込んでおり、この中にはこれまでのリストラ費用や第4四半期に追加の可能性があるリストラ費用、経営判断の影響が含まれている。小売販売台数は320万台、生産台数は290万台に下方修正している。
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