自動車メーカーの社長に「モビリティ愛」はあるんか?:Japan Mobility Show 2025(1/3 ページ)
日本自動車工業会(以下、自工会)は、「Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー) 2025」で「未来モビリティ会議」の特別セッション「トップが語る『モビリティ愛』とは!」を開催した。本稿では、同セッション内の第2部に当たる、自工会の会長と副会長計7人によるトークセッションの内容を抜粋して紹介する。
日本自動車工業会(以下、自工会)は2025年10月30日、「Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー) 2025」(プレスデー:10月29〜30日、一般公開日:10月31日〜11月9日、東京ビッグサイト)で、「JMS2025 未来モビリティ会議 特別セッション」を開催した。本稿では、同セッション内の第2部に当たる、自工会の会長と副会長計7人によるトークセッションの内容を抜粋して紹介する。
左から自工会 副会長・専務理事の松永明氏、ホンダの三部敏宏氏、トヨタ自動車の佐藤恒治氏、いすゞ自動車の片山正則氏、スズキの鈴木俊宏氏、日産自動車のイヴァン・エスピノーサ氏、ヤマハ発動機の設楽元文氏[クリックして拡大]
日本を代表する自動車/二輪車メーカー社長の愛車を次々と紹介
第2部のトークセッションでは、登壇者である日本を代表する自動車/二輪車メーカーのトップが思い入れのある愛車を紹介し、「モビリティにかける愛/思い」をそれぞれ語った。トップバッターに立ったのは自工会 会長を務めるいすゞ自動車 代表取締役会長CEOの片山正則氏。未来の愛車として日本特種ボディー(NTB)のキャンピングカー「EXPEDITION STRIKER 『Travio』」を紹介した。「このクルマは普通免許で乗ることができて、『誰でもトラック』と呼ばれている。今回は未来の愛車となる予定のものを紹介した。リタイアしたら孫を乗せて一緒に旅をしたい。夢は日本一周」(片山氏)。
片山氏の後は、5人の自工会 副会長が愛車やエピソードを紹介した。スズキ 代表取締役社長の鈴木俊宏氏は、初めて乗った四輪車の初代「アルト」と二輪車の「マメタン」を紹介。「初代アルトとマメタンは大学を卒業してから乗り始めた。アルトに関しては、隣に女性を乗せると肩と肩がぶつかる狭さだった。今では皆さんリアビューモニターを使用していると思うが、私が乗っている当時はなかったので、助手席に左手を伸ばして後ろを見ていた。それがいいなと思っている」(鈴木氏)。
トヨタ自動車 代表取締役社長の佐藤恒治氏は、1988年に発売した初代「MR2」を紹介。2024年に前オーナーから譲り受けた同車両を1年かけて整備したという。「1年かけて整備してやっと2025年の夏に乗ることができた。ただ、エアコンがついていないので、夏に乗った結果、人間の方が先にオーバーヒートしてしまった」(佐藤氏)。
日産自動車 代表執行役社長兼CEOのイヴァン・エスピノーサ氏は、現愛車の「フェアレディZ」を紹介。「私が乗っているフェアレディZは左ハンドルで、色んな人からなぜなのかと質問を受ける。フェアレディZは私が初めて乗ったクルマであり、私の心を動かすワクワクするクルマである。日本でもたくさんの注文があるフェアレディZを私が割り当て分を取ってしまうことはできないので、カルフォルニアに直接電話をして、見つけた車両を日本に届けてもらった。今では通勤で乗っており、運転中はいつも頭の中をリフレッシュできる、ある意味儀式のような形で毎日運転をしている」(エスピノーサ氏)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



