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日豪間で天然グラファイト系負極材の供給網を構築:製造マネジメントニュース
出光興産は、Graphinex(グラフィネックス)、丸紅、NSCの3社と、日豪間における天然グラファイト系負極材の供給網構築に向けた協業契約を2026年2月3日に締結した。
出光興産は2026年2月4日、Graphinex(グラフィネックス)、丸紅、NSCの3社と、日豪間における天然グラファイト系負極材の供給網構築に向けた協業契約を同月3日に締結したと発表した。4社は同協業を通じて、日本の電池産業が直面する調達リスクの軽減や、アジア地域における電池材料供給網の強靭化に貢献する。
グラファイト系負極材とは、リチウムイオン電池などに使用されるグラファイト(黒鉛)を素材とした負極材を指す。
クイーンズランド州の高品位グラファイト資源を活用
国内外で電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの蓄電システムの需要が拡大する中で、現在主流の蓄電池となっているリチウムイオン電池において、主要な構成要素である負極材の需要も増している。特に、日本国内で負極材に用いられる天然グラファイトの多くは海外依存度が高く、安定的な調達が課題となっている。
出光興産は今回の協業を通じ、グラフィネックスが保有する豪州クイーンズランド州の高品位グラファイト資源を活用し、日豪間で資源開発から負極材製造/市場供給まで一貫した天然グラファイト系負極材の新たな供給網構築を目指す。今後4社で、天然グラファイト系負極材の製造拠点の候補地検討などの事業化に向けた具体的な協議を進める。
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