ファナックがCNC統合ソフトウェア、設計と現場を連携し開発工数削減:工作機械
ファナックは、CNCのパラメーターやプログラム、カスタマイズデータを一元管理する統合ソフトウェア「FANUC CNC Design Studio」を発表した。デジタルツインによる検証で、現場での実機調整を最小限に抑えられる。
ファナックは2025年12月26日、CNCのパラメーターやプログラム、カスタマイズデータを一元管理する統合ソフトウェア「FANUC CNC Design Studio」を発表した。
FANUC CNC Design Studioは、複数の設定データを1つのプロジェクトとして管理可能で、同社のシミュレーションソフト「CNCガイド2」と円滑にデータを共有できる。仮想環境で検証した内容をそのまま実機に反映できるため、設定ミスを防止するほか、試作なしで立ち上げを迅速化できる。
また、オンライン調整は、プログラム管理、変数モニター、操作盤の3機能で構成されている。デジタルツインを用いた事前検証により、現場での実機調整を最小限に抑えて、開発期間の短縮と現場負担の軽減に貢献する。
プログラム管理では、リボンUIの採用により、直感的な編集が可能で、複数系統のプログラムを同時に編集することもできる。修正作業を効率化する差分確認機能も備える。
変数モニターは、CNC共有変数やPMC信号などを一括で監視し、変数への書き込みができる。その他、ブックマーク機能による複数の変数の保存や再利用、検索、登録時の入力補完が可能で、変数の管理や調整作業を効率化できる。
操作盤機能では、スイッチやI/O信号を仮想空間で統合し、実機同様のデバッグ環境を提供する。
同社は、複雑なデータ管理を簡素化し、トラブルを最小限にする新しい開発手法を提供することで、機械の設計および調整業務の高度化に寄与する。
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