背部の厚みを65%削減した作業支援用装着型サイボーグを発売:ロボット開発ニュース
CYBERDYNEは、装着型サイボーグ「HAL腰タイプ作業支援用」の新型モデル「LB06」を2026年2月2日より販売する。独自のサイバニクス技術を投入し、従来モデルから背部の厚みを65%削減してスリム化を図っている。
CYBERDYNEは2026年1月8日、装着型サイボーグ「HAL腰タイプ作業支援用」の新型モデル「LB06」の販売を同年2月2日より開始すると発表した。重筋作業を伴う空港や建設、物流、救急救命などの現場での活用を見込んでおり、レンタルと販売の形態で提供する。
LB06は、身体負荷の低減と安全性、生産性の向上を両立。独自のサイバニクス技術を投入し、従来モデル「LB03」から背部の厚みを65%削減しており、上着の下に着用できるほどスリムな設計となっている。装着に要する時間は約10秒と短く、装着した状態での狭所作業や車両の運転も可能だ。
機能面では、作業負荷の低減に特化した独自の制御アルゴリズムを搭載。持ち上げやひねり、中腰姿勢の保持といった腰部への負担が大きい動作に対し、アクティブ型特有の力強さと滑らかなアシストを両立して提供する。
また、IoH(ヒトのインターネット)およびIoT(モノのインターネット)技術により、作業者の身体負荷や作業状況を可視化。取得したデータに基づくリスク分析を行うことで、現場の安全管理を支援する。
さらに、超小型バイタルセンサー「Cyvis」と連携すれば、救急救命士や搬送患者のバイタル情報を取得し、搬送先医療機関とリアルタイムで共有できる。一般の作業現場では、熱中症予防や体調管理に活用することが想定されている。作業の合間に約10分間で実施できるプログラム「Neuro HALFIT」を通じて、腰部のコンディション維持もサポートする。
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