ニュース
150cm未満の人もサイバニクス治療が可能に:医療機器ニュース
CYBERDYNEの生体信号反応式運動機能改善装置の小型モデル「医療用HAL下肢タイプB」が、日本において医療機器製造販売の承認を取得した。身長100〜150cm程度の患者も、医療用HALによるサイバニクス治療が可能になる。
CYBERDYNEは2025年1月31日、生体信号反応式運動機能改善装置の小型モデル「医療用HAL下肢タイプB」が医療機器製造販売の承認を取得したと発表した。これにより、身長100〜150cm程度の患者も、医療用HALによるサイバニクス治療が可能になる。
今回の承認取得により、小型モデルは米国、欧州、日本の主要3拠点で医療機器として承認されたこととなる。
従来の医療用HAL下肢タイプは、身長150cm以上を対象としており、身長が低い人は使用が困難だった。同社は2023年6月に、脊髄性筋萎縮症など既承認の適応疾患に対する医療機器として小型モデルの承認を申請していた。
今後、同社は、日本で小型モデルを用いた治療の保険適用の申請手続きを進めていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
人工細胞内に細胞核を模倣した区画を再現することに成功
東京大学は、人工細胞中に細胞核に相当する区画構造を構築し、遺伝情報の転写とタンパク質合成を空間的に分離して再現することに成功した。生命システムの理解や、効率的なタンパク質合成などへの応用が期待される。正式発効する欧州保健データスペース「EHDS」で医療機器メーカーが果たす役割
本連載第70回から欧州連合(EU)の欧州保健データスペース(EHDS)構想を取り上げてきたが、ようやく正式に発効することが決まった。大阪・関西万博に、音や映像だけでなく触覚や振動を送り合える装置を設置
NTTらは、2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」において、「ふれあう伝話」の設置を決定した。ふれあう伝話は、IOWNを活用して音や映像だけでなく、触覚や振動を送り合える装置だ。飲み込みやすい錠剤の開発を目指した共同研究を開始
第一三共ヘルスケアと藤田医科大学は、錠剤の服用シミュレーションの共同研究に関する契約を締結した。加齢に伴う嚥下力の低下に着目し、高齢者を含む全ての人が服用しやすい錠剤の開発に取り組む。複数の治療標的タンパク質に作用する化合物を設計する創薬AIを開発
名古屋大学は、同時に複数の治療標的タンパク質に作用する、新薬候補化合物の化学構造を設計する創薬AIを開発した。応用例では、気管支ぜんそくの2つの治療標的タンパク質に作用するAIを設計し、化合物を合成した。医療AIはクラウドベースへ、オリンパスが消化器系内視鏡でプラットフォームを構築
消化器系内視鏡で世界トップシェアのオリンパスがAI技術の導入を積極的に進めている。2023年6月にオリンパス傘下に加わったOdin Vision CEO兼ディレクターのピーター・マウントニー氏に、同社の技術やオリンパスグループが目指す消化器系内視鏡向けAI技術の開発の方向性などについて聞いた。