人型ロボットがウエハーを搬送、AMR&昇降機能で作業拡大:SEMICON Japan 2025
THKインテックスは「SEMICON Japan 2025」において、人型ロボットを搭載した「NX-Mobile」によるデモンストレーションを披露した。
THKインテックスは「SEMICON Japan 2025」(2025年12月17〜19日、東京ビッグサイト)において、カワダロボティクスの人型ロボット「NEXTAGE」をAMR(自律搬送型ロボット)に搭載した「NX-Mobile」によるデモンストレーションを披露した。
NEXTAGEは人との協働を前提に開発された人型ロボットだ。6軸の双腕を持ち、ビジョンシステムやソフトウェアが1つにパッケージになっている。既に10年以上の実績を持つ。
従来はNEXTAGEをAGV(無人搬送車)に搭載したデモなどを行っていたが、ルート設定には誘導体となるマーカーの設置が必要だった。AMRなら、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)方式で自己位置推定を行うため誘導体は必要なく、自由度の高いレイアウトが可能になる。エア機器も内部に搭載しており、常時吸着ができる。昇降機能も付いているため、異なる高さでの作業も容易になった。
デモ自体は、クリーンルーム内でFOUP(Front Opening Unified Pod)を開け、ウエハーを格納したカセットを取り出し、荷台に載せて検査機まで搬送する作業を模している。「新しい半導体工場ではOHT(天井走行式無人搬送車)が導入され、こういった作業が自動化されているが、古い半導体工場ではまだ人が行っているケースもある。また、OHTを導入すると、工場レイアウトの変更が難しくなる。NX-MobileはAMRを使用しているため、ルート設定も容易で汎用性も高い」(THKインテックスの説明員)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なぜフィジカルAIの象徴がヒューマノイドなのか@2025国際ロボット展
「2025国際ロボット展(iREX2025)」では、ヒューマノイドがこれまでになく注目を集めた。本稿では前後編の2回にわたって、会場横断でヒューマノイドの動向をレポートする。前編では中国勢を中心に紹介した。今回の後編では、日本勢の動向にスポットを当てる。
可能性の中国勢/信頼性の日本勢〜ヒューマノイドの現在地@2025国際ロボット展
「2025国際ロボット展(iREX2025)」では、ヒューマノイドロボットがこれまでになく注目を集めた。Unitreeをはじめとする中国勢を中心に、多様なヒューマノイドやセミヒューマノイドが展示され、開発基盤やデータ収集用途としての活用も広がりを見せている。本稿では前編として、海外勢のヒューマノイド動向を会場横断で整理する。
人型ロボと近接覚センサーでキッティング作業自動化、名刺をつかみねじを入れる
Thinkerは「Japan Robot Week 2024」において、近接覚センサーを備えたインテリジェントフィンガーを持つ「Think Hand F」と、カワダロボティクスの人型ロボット「NEXTAGE」を組み合わせ、キッティング作業を自動化するデモンストレーションを披露した。
自ら移動と充電を行う双腕型協働ロボット、SMC/THK/HDSが合同展示会で連携デモ
SMC、THK、ハーモニック・ドライブ・システムズは「第2回 3社合同メカトロニクスショー」を開催し、3社連携デモンストレーションとして移動型人協働双腕ロボットを披露した。
人のカタチをした双腕協働ロボット「NEXTAGE」ができるまで
「第3回ロボデックス」で、カワダロボティクス 取締役 技術統括 五十棲隆勝氏が講演。「人と共存するヒト型ロボット『NEXTAGE』の開発」と題して、同社の双腕協働ロボット「NEXTAGE」への取り組みについて語った。
接触検知で即座にロボット停止、双腕人型ロボに衝突検出システム
カワダロボティクスは、産業用ロボット「NEXTAGE」向けの新オプションとして、衝突検出システム「NX-CDS」を発売する。ロボットアームなどが100%の動作中でも、接触を検知すると即座に動作を停止させる。