ヤマ発とニコン米子会社が医薬品研究支援で戦略的合意:医療機器ニュース
ヤマハ発動機は、Nikon Instrumentsと医薬品研究領域で戦略的提携に合意した。Nikon Instrumentsの研究支援拠点にヤマハ発動機の細胞ピッキング/イメージングシステムを設置する。
ヤマハ発動機は2025年12月4日、Nikon Instrumentsと医薬品研究および開発プロセスに関する戦略的提携に合意したと発表した。Nikon Instrumentsが米国ボストン地域で展開する研究支援拠点Nikon BioImaging Lab(NBIL)に、ヤマハ発動機の細胞ピッキング/イメージングシステム「CELL HANDLER 2(セルハンドラー2)」を設置した。
NBILは、顕微鏡撮影や画像解析に強みを持つ研究支援拠点だ。今回の合意に基づき、研究者はNikon Instrumentsの撮影技術とともに、ヤマハ発動機の細胞ピッキングおよびイメージングを統合したCELL HANDLER 2を利用できる。NBILでは、購入を検討する研究者のサンプルを使い、細胞ピッキングの有用性を確認する試験にも対応する。研究内容に応じたバイオアッセイの開発が可能となる。
Nikon Instrumentsは、ニコンの米国完全子会社で、生物医学向けの光学技術や撮影技術を開発/製造している。製薬企業やバイオベンチャーが集積するボストン地域を対象に、2019年からNBILを運営してきた。
ヤマハ発動機は、2025年3月にCELL HANDLER 2を発売。同じく細胞研究分野に関する技術とサービスを提供するNikon Instrumentsにシナジーを見出し、今回の提携に至った。今後、両社の技術を組み合わせて研究者の支援体制を強化する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
人が乗れないヤマ発の「MOTOROiD」第3弾は二輪車型の自律ロボットか?
そういえば現在放送中の仮面ライダーは久々に二輪車から人型に変形するロボットが登場しているとか。ヤマ発ではなくホンダ案件ですけども……。
半導体後工程製造装置事業で売上高1000億円へ、ヤマ発は先端半導体に集中投資
ヤマハ発動機とヤマハロボティクスホールディングスは、2025年7月1日に設立するヤマハロボティクスにおける半導体後工程製造装置事業の中長期経営計画の概要を説明した。
ヤマハ発動機とTOYO AUTOMATION、合弁会社に産業用ロボットの生産を移管
ヤマハ発動機とTOYO AUTOMATIONは共同で、産業用ロボットを生産する合弁会社を設立した。今後数年で、単軸、直交ロボットの生産を段階的に新会社へ移管し、製品ラインアップの拡大を図る。
140億円以上に回復したヤマ発のアフリカ事業、船やバイクから水まで
ヤマハ発動機は「第9回アフリカ開発会議」に合わせた展示について発表した。
ニコン初の半導体デバイス製造後工程向け露光装置、600mm角の大型基板対応
ニコンは、半導体デバイス製造の後工程にあたるアドバンストパッケージング向けに、1.0μm(L/S)の高解像度かつ600mm角の大型基板に対応した、デジタル露光装置「DSP-100」の受注を開始する。
ニコンがバラ積みピッキングなどに対応する、産業用ロボットビジョンシステム
ニコンは、産業用ロボットビジョンシステムを発表した。カメラと制御PCで構成しており、ロボットアームにバラ積みピッキングやビジョントラッキングの機能を付与できる。

