ニュース
ヤマハ発動機とTOYO AUTOMATION、合弁会社に産業用ロボットの生産を移管:製造マネジメントニュース
ヤマハ発動機とTOYO AUTOMATIONは共同で、産業用ロボットを生産する合弁会社を設立した。今後数年で、単軸、直交ロボットの生産を段階的に新会社へ移管し、製品ラインアップの拡大を図る。
ヤマハ発動機は2025年10月14日、TOYO AUTOMATION(TOYO)と共同で、産業用ロボットを生産する合弁会社「TY ROBOTICS株式会社(TY)」を同年8月に設立したと発表した。
TYは、ヤマハ発動機の都田事業所内(静岡県浜松市浜名区)に拠点を置き、2026年1月に生産を開始する。TYへの出資割合は、TOYOが81%、ヤマハ発動機が19%となっている。
ヤマハ発動機は今後数年で、単軸ロボットや直交ロボットの生産を段階的にTYへ移管する。これにより、受注から発送までのリードタイムを大幅に短縮し、製品ラインアップの拡大を図る。
TOYO AUTOMATIONは、単軸アクチュエーターの製造販売を主力事業とし、半導体やスマートフォン関連の需要増加、自動化、省力化の進展を受けて成長している。ヤマハ発動機は2019年3月にTOYOへ出資し、その後TOYOからモータレス単軸アクチュエーターなどのOEM供給を受け、関係を深めてきた。今回の合弁会社設立により、ヤマハ発動機はロボティクス事業の競争力を強化する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
広がる生成AIとロボットの融合、実例で真価を紹介
本連載では、「デジタルツイン×産業メタバースの衝撃」をタイトルとして、拙著の内容に触れながら、デジタルツインとの融合で実装が進む、産業分野におけるメタバースの構造変化を解説していく。第8回となる今回は、生成AIとの融合で大きな進化を見せているロボットの世界について解説する。
ヤマハ発動機が台湾メーカーへ出資、ロボティクス事業の強化へ
ヤマハ発動機は2019年3月20日、台湾の産業機器メーカー「TOYO AUTOMATION」へ出資を決定したと発表した。出資額は約9億円。ヤマハ発動機はTOYOから部品供給を受け、単軸アクチュエータの製品競争力を強化する狙いだ。
NTT-BSや川崎重工など7社が連携し、ロボット未導入市場に向けた共創基盤構築
NTTビジネスソリューションズら7社は、「SI効率化と多彩なロボットシステムの創出を実現する共創基盤開発」に参画する。ロボットの機種や用途を問わず使用できる共創基盤、エコシステムの構築を目指す。
ヤマ発がロボティクス事業所を増築 実装機は2倍、スカラロボは3倍の生産能力へ
ヤマハ発動機は40周年を迎えたロボティクス事業を記念するセレモニーを行い、約90億円を投資して増改築工事を行った浜松ロボティクス事業所を報道陣に公開した。
なぜダイハツ工業では現場発のAI事例が次々と生まれるのか、仕掛け人に聞く
ダイハツ工業は、データやAIを活用した事例を“草の根”活動から次々と生み出している。多くの製造業がDXの成果を思うように示せない中、ダイハツ工業ではなぜこうした成果を生み出し続けているのだろうか。3人の非公認組織から開始した活動を全社に広げた仕掛け人であるダイハツ工業 DX推進室デジタル変革グループ長(兼)東京 LABO シニアデータサイエンティストの太古無限氏に話を聞いた。
ロボットとAIで細胞医療の「死の谷」を克服、アステラスと安川出資の新会社が始動
アステラス製薬と安川電機が共同出資するセラファ・バイオサイエンスが、ロボットとAIを活用して細胞医療製品の研究開発からGMP製造までを可能にする次世代細胞製造プラットフォームの事業展開について説明した。