ニュース
次世代モビリティの先進素材開発に向け、東レとHyundaiが共同開発契約:製造マネジメントニュース
東レとHyundai Motor Groupは、次世代モビリティ向けの先進素材を開発するため、「戦略的共同開発契約」を締結した。高性能車両や月面探査ローバー、ロボットなどの特殊用途を含む、先進モビリティ技術の開発を推進する。
東レは2025年10月24日、次世代モビリティ向けの先進素材を開発するため、Hyundai Motor Groupと「戦略的共同開発契約(Strategic Joint Development Agreement)」を同日に締結したと発表した。密接な連携を通じて、次世代モビリティ産業の新たな枠組みの創出を目指す。
2024年4月に締結した「戦略的パートナーシップ契約(Master Agreement)」を基盤とし、両社の協力関係をさらに強化する。高性能車両や月面探査ローバー、ロボットなどの特殊用途を含む、先進モビリティ技術の開発を推進する。
Hyundai Motor Groupは、車両レベルでの設計や性能評価、先進素材と部品の適合性評価を担当。東レは、炭素繊維技術を活用し、中間素材と成形製品の開発に注力する。また両社は、高性能複合材料分野において、研究開発から量産化まで、バリューチェーン全体で協業を進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
東レがオレフィン系長繊維不織布の新シリーズ発売 10億円の事業規模目指す
東レは、オレフィン系長繊維不織布「ARTORAY(アートレイ)」シリーズについて、東レ滋賀事業場(滋賀県大津市)の独自設備で量産を開始し、2025年4月に発売する。
東レがマレーシアでABS樹脂の生産増強、グループで年産42万5000トンに
東レのマレーシア子会社Toray Plasticsは、「ABS樹脂トヨラック」透明グレードの生産能力を増強し、本格生産を開始した。既存の東レ千葉工場と合わせると、東レグループ全体の生産能力は年産49万7000トンまで拡大した。
東レが海水淡水化用RO膜を一貫生産できるサウジアラビア初の企業に
東レが、サウジアラビアの子会社で海水淡水化用RO膜の新工場を増設し、同製品の製膜から組み立てまでを一貫して行え、生産できる体制を構築した。
東レが廃棄ガラス繊維強化PPS樹脂のリサイクルプロセスを欧州で構築
東レは、欧州で射出成形工程により廃棄されるガラス繊維強化PPS樹脂のリサイクルプロセスを確立した。バージン原料で製造した射出グレードに比べて90%以上の機械強度を確保したほか、カーボンフットプリントを約45%削減できる。
東レらがモノマテリアルフィルム包装材/技術を開発、CO2排出量を80%削減
東レは、三井化学や熊谷と共同で、フィルム包装材製造工程での揮発性有機化合物のフリー化、従来品比でのCO2排出量80%削減、さらにはリサイクルにも対応する、人と環境にやさしいモノマテリアルフィルム包装材とその製造技術を開発した。
