ニュース
ベルギー発の熱流体ジェネレーティブデザイン基盤、日本市場で展開スタート:CAEニュース
サイバネットシステムは、ベルギーのDiabatixと販売代理店契約を締結し、熱流体ジェネレーティブデザインプラットフォーム「ColdStream」の日本国内販売および技術サポートを開始した。
サイバネットシステムは2025年10月14日、ベルギーのDiabatixと販売代理店契約を締結し、熱流体ジェネレーティブデザインプラットフォーム「ColdStream(コールドストリーム)」の日本国内での販売および技術サポートを開始した。同製品は、トポロジー最適化と熱流体解析を融合した設計手法により、冷却性能の向上と省エネ化を支援する。
ColdStreamは、トポロジー最適化技術を応用して、流路やヒートシンクなどの形状を自動生成する。ヒートシンクの設計では、熱抵抗を最大55%低減し、温度均一性を80%向上させた。電子部品の寿命延長、材料使用量や重量の削減に寄与することから、自動車、航空宇宙、データセンターなど幅広い分野に応用できる。
Diabatixは、発熱解析や冷却設計を専門とするベルギーのソフトウェア企業で、AI(人工知能)や機械学習を活用した設計最適化技術を持つ。サイバネットシステムは、ColdStreamの導入支援や技術サポートを通じ、製造業の冷却設計の高度化を後押ししていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Ansys、スパコン「富岳」上で稼働するCAEソフトの商用提供を開始
Ansysは、スーパーコンピュータ「富岳」上で動作する流体シミュレーションソフトウェア「Ansys Fluent」と、衝突シミュレーションソフトウェア「Ansys LS-DYNA」の商用提供を開始した。
SynopsysとAnsysが統合 “Silicon to Systems”で描くエンジニアリングの未来
アンシス・ジャパンは「Ansys Simulation World 2025」の開催に併せ、記者説明会を実施。SynopsysとAnsysの統合によって実現する“Silicon to Systems”の包括的なエンジニアリング環境や、AIを活用した次世代設計支援の取り組みについて説明した。
40年の系譜を継ぐ次世代樹脂流動CAEソフト「XTIMON」発表
東レエンジニアリングDソリューションズは、プラスチック製品の設計/生産時に用いる樹脂流動CAEソフトウェアの新製品「XTIMON(クロスタイモン)」を発表した。“次の10年”を見据えた次世代バージョンとして位置付け、3つのコンセプトを基に開発したという。
ニュートンワークス、次世代車両の開発加速に向けて新会社を設立
ニュートンワークスは、次世代車両の開発加速に向けて新会社「ニュートンダイナミクス」を設立した。同時に、ドイツのMdynamiXとの業務提携を発表。ニュートンワークスのCAE技術を基盤に、MdynamiXの車両運動制御アルゴリズムや感性評価技術を統合する。
SCSKと電通総研がタイでCAE販売を強化
SCSKは、グループ会社のアライドエンジニアリングが開発するCAEソフト「ADVENTURECluster」について、タイ市場での展開に向け、電通総研と販売代理店契約を締結した。
CAEで紙/段ボール緩衝材の設計を加速 脱プラ推進に向けて技術確立を目指す
パーソルクロステクノロジーは、緩衝材の脱プラスチック化を推進するため、発泡スチロールから紙や段ボール製の緩衝材への切り替えに伴う設計を、シミュレーション(CAE)で行う技術の確立を目指し、開発を進めていると発表した。


