モベンシスとアイ・エル・シーは2025年10月7日、技術提携契約を締結したことを発表した。モーション制御とソフトウェアPLCを統合し、PC上で柔軟かつ高性能な制御環境を提供する。
今回の技術提携により、モベンシスが持つソフトウェアベースのモーションコントローラー「WMX3」に、アイ・エル・シーが有する国際規格IEC 61131-3準拠のソフトウェアPLC技術を融合し、新たな製品開発を推進する。
WMX3は、40件以上の特許を取得した独自のソフトウェアアーキテクチャを基盤とするモーションコントローラーで、半導体製造装置をはじめ高度なモーション制御が求められる各種産業装置において数多くの導入実績がある。技術提携を通じて、WMX3にPLCベースの柔軟な開発環境と高い拡張性を付与し、日本をはじめとするアジア市場での採用拡大を目指す。
なお、同年11月19〜21日に東京ビッグサイトで行われる「IIFES 2025」では、両社の技術を融合した共同デモンストレーションを行う予定だ。
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