アドバンテックとMECHATROLINKによるソフトモーションを披露――モベンシス:IIFES 2022
モベンシスは、「IIFES 2022」において、産業用PCでリアルタイム制御を実現するソフトモーション技術「WMX3」により、さまざまな産業用PCと産業用ネットワークを連携させるオートメーションのデモ展示を披露した。
モベンシスは、「IIFES 2022」(リアル展、2022年1月26〜28日、東京ビッグサイト)において、産業用PCでリアルタイム制御を実現するソフトモーション技術「WMX3」により、さまざまな産業用PCと産業用ネットワークを連携させるオートメーションのデモ展示を披露した。
2021年11月にソフトサーボシステムズからモベンシスに社名を変更した同社は、WMX3を核に協業の輪を広げている。産業用ネットワークについては、2019年以前はEtherCAT向けを中心に展開していたが、現在はCC-Link IE TSNに加えて、パナソニック製サーボモーター向けのRTEX(Realtime Express)でもWMX3が利用可能になっている。
また、産業用PCにおいても、これまで日立インダストリアルプロダクツやオムロン、コンテックなどのベンダーと連携してきたが、2022年1月にはグローバル大手の産業用PCベンダーであるアドバンテックとの協業を発表した。
今回の展示では、アドバンテックの産業用PC「AMAX-5580」とWMX3を用いて、XYY構成ステージのソフトモーションによる制御を行うデモンストレーションを披露した。またこのデモは、産業用ネットワークとしてMECHATROLINKを用いている点も特徴になる。「現時点でMECHATROLINKへの対応はα版になるが正式リリースに向けて開発を進めていく。アドバンテックをはじめとする産業用PCベンダーとの協業によって、国内顧客が求める制御の安定性もさらに突き詰めていく」(モベンシスの説明員)という。
この他、WMX3を応用した新開発のソフトウェアとなる「WMX3 Prober」を紹介した。WMX3 Proberを用いることで、WMX3とEtherCATで構成する制御ネットワークに対して、別途WMX3を組み込んだ産業用PCからのパケットモニターが可能になる。これにより、メインの産業用PCで検出不可能な異常系の探査、診断が可能になる。2022年内のリリースに向けて開発を進めているところだ。
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