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クラウドCADを包括的にサポートするテクニカルサービスを提供開始:CADニュース
キヤノンITソリューションズは、クラウド版「3DEXPERIENCE Works」のテクニカルサービスを開始した。既存のデスクトップ版「SOLIDWORKS」も含めて対応し、ユーザー企業の製品活用を包括的に支援する。
キヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は2025年9月18日、クラウド版CAD「3DEXPERIENCE Works」のテクニカルサービスを提供すると発表した。既存のデスクトップ版「SOLIDWORKS」も含めて対応し、ユーザー企業の製品活用を包括的に支援する。
同サービスでは、各製品の専門知識を持つ同社のエンジニアが、統合的な技術支援を行う。また、構造解析ツール「3DEXPERIENCE Works Simulation」の高度な解析機能「Abaqusソルバー」に対応したサポートも提供する。キヤノンITSは、今後も設計、解析、管理を含む製造業全体への統合的な支援を強化する予定だ。
この背景には、クラウド環境でのCAD、CAEソフトの利用拡大がある。近年、複数拠点およびチームでの共同作業や、設計と解析を同時進行するワークフローの運用が注目されている。こうしたワークフローに対応するため、同社は3DEXPERIENCE Worksの提供とサポートに取り組む。
なお、同年9月29日〜10月6日に、オンラインセミナー「SOLIDWORKS 解析のメリットと選び方」を配信する。同社のテクニカルサービスや、SOLIDWORKSと3DEXPERIENCE Worksの構造解析/熱流体解析ソリューションを紹介する予定だ。
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