3D CADデータ活用プラットフォームの最新版、約30項目のPMI自動検証に対応:CADニュース
エリジオンは、3D CADデータ変換、活用プラットフォームの最新版「3D-SUITE EX11.0」を発表した。CADの製品製造情報の整合性を自動で検証できる新機能「PMI Checker」を搭載し、設計者による誤入力や設計変更での不整合を防止する。
エリジオンは2025年9月17日、3D CADデータ変換、活用プラットフォームの最新版「3D-SUITE EX11.0」を発表した。CADの製品製造情報(PMI)の整合性を自動で検証できる新機能「PMI Checker」を搭載し、設計者による誤入力や設計変更での不整合を防止する。
最新版に搭載したPMI Checkerは、国際標準化機構ISOや米国機械学会ASMEの規格に対応し、約30項目を検証できる。検証結果は、リスト表示やモデルビュー付きレポートとして、3D PDFまたは専用ビュワーで出力可能だ。
また、PMI変換に対応するCADシステムやデータ形式も拡充した。入力ではCreo、出力では3DEXPERIENCE、Creo、SOLIDWORKS、QIFに新たに対応。変換時にセマンティックPMIをグラフィック化せずに意味情報を保持し、変換先の仕様に合わせて最適化する機能を備える。
設計段階でアセンブリーの組付性を検証するDFA機能も追加し、後工程での手戻りによるコストを低減した。CADデータ検証やCAD比較の結果は、HTML形式のレポートで出力可能。不具合を原因別にグルーピング表示できるようになり、関係者間の情報共有を効率化する。
なお、製品名の表記は従来の「Elysium 3DxSUITE」から「Elysium 3D-SUITE」に変更。読み方は「エリジオン スリーディースイート」で変わらない。
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