電動マイクロモビリティに関する意識調査、67%が交通ルール理解不足を指摘:電動化
パナソニック サイクルテックは、全国の10代から70代の男女1245人を対象に電動マイクロモビリティに関する意識調査を実施した。移動の手軽さを評価する一方、67%が交通ルール認識に課題を感じている。
パナソニック サイクルテックは2025年9月16日、電動マイクロモビリティに関する意識調査を実施したと発表した。同調査は全国の10代から70代の男女1245人を対象に実施。電動アシスト自転車、特定小型原動機付自転車(キックボード型)、特定小型原動機付自転車(自転車型)、電動バイク(一般的なバイクの形をしたタイプやスクーターなど、モーターで走行するタイプ)に関する認知や意識を確認した。今回は、移動の手軽さを評価する一方、67%が交通ルール認識に課題を感じているとの結果であった。
どの電動マイクロモビリティを知っているかとの調査では、電動アシスト自転車がトップの85.5%、次が電動バイクで71.6%との回答であった。特定小型原動機付自転車に関してはキックボード型が66.2%で、カテゴリー中最下位は自転車型で23.6%であった。利用したことがあると回答した人の比率は、電動アシスト自転車が25.1%、電動バイクは10.6%であった。一方、特定小型原動機付自転車に関しては、キックボード型・自転車型ともに5%を下回った。
また、便利そうとの印象をもつ人の割合は、全てのカテゴリーで過半数であった。一方、危険そうであると回答した人の割合は電動アシスト自転車で32.2%、特定小型原動機付自転車(キックボード型・自転車型)および電動バイクでは過半数となった。
期待する点のトップ3は、手軽に移動ができるが49.2%、特に期待していないが32.9%、駐車が楽が24.9%であった。また、今後安心して利用するために期待される点に関しては、交通ルールの明瞭化(67.0%)、専用走行レーンの整備(54.5%)、法制度の整備(47.9%)が上位3つとなり、電動マイクロモビリティの手軽さを評価する一方で、安全性を確保するためには交通ルールの明瞭化や法律、インフラの整備が必須であるとの声が多かった。
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