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スズキが「eビターラ」を日本投入、発売は2026年1月電動化

スズキは、バッテリーEV(BEV)の新型「eビターラ」を2026年1月16日より日本で発売する。コンセプトは「Emotional Versatile Cruiser」。

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 スズキは2025年9月16日、バッテリーEV(BEV)の新型「eビターラ」を2026年1月16日より日本で発売すると発表した。コンセプトは「Emotional Versatile Cruiser」

 新型「eビターラ」は、「BEVの先進感とSUVのパワフルさを兼ね備えたデザイン」にまとめた。BEVの特長である「キビキビとしたシャープな走り」(同社)をかなえるBEVパワートレイン、電動4WD「ALLGRIP-e」、BEV専用プラットフォーム「HEARTECT-e」を採用した。

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バッテリーEV新型「e ビターラ」[クリックで拡大] 出所:スズキ

 エクステリアは、「ハイテク&アドベンチャー」をテーマに多角形や多面体構造を採用し、冒険心をかき立てる力強いデザインとした。押し出し感の強いフロントマスクやBEV特有のロングホイールベースに、四隅に踏ん張る大径タイヤやサイドスラッシュガードなどでパワフルな走破性を表現した。

 「フロントのLEDランプやリヤのLEDコンビネーションランプに3ポイントのシグネチャーランプを採用し、先進感を演出した。18インチガーニッシュ付アルミホイールに関しては、樹脂製ガーニッシュを採用することで空力と軽量化を両立させ、アルミだけでは表現が難しい細部まで作り込んだデザインとした。

 インテリアについては、最新デバイスを採用し、「SUVらしいタフな造形と機能的な装備」としただけではなく、基調をブラックとブラウンにすることで上質さを表現した。同一平面上にメーターとセンターのディスプレイを配置した「インテグレーテッドディスプレイシステム」は、良好な操作性とつなぎ目のない1枚ガラスによる高い質感が特長だ。フローティングさせたセンターコンソールやフロントドアとセンターコンソールミドルトレイにアンビエントライトを使うことでハイテクを表現した。また、インパネやフロントドアトリムにはブラウンのソフトパッドを採用。エアコンルーバーの周りには、ダークシルバーガーニッシュやピアノブラック調の装飾を施すことにより、タフで洗練された印象を持たせた。

 BEVパワートレインに関しては、モーター、インバーター、トランスアクスルを一体化したeAxleを採用し、高エネルギー効率とコンパクトな設計を両立した。アクセルペダルの操作だけで加減速を制御可能な「イージードライブペダル」のみならず、「NORMAL」「ECO」「SPORT」の3つのドライブモードを設けた。また、バッテリーは、高い安全性で長寿命なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用した。

 電動4WDには、前後に独立した2つのeAxleを設置した「ALLGRIP-e」を採用。「オートモード」と「トレイルモード」の2モードが選択でき、「オートモード」は、各制御を路面状況に応じて最適化し、高い操縦安定性と悪路走破性を持つ。前後駆動力配分を精緻にコントロールすることにより、タイヤのグリップを最大限活用し、さまざまな道での安定走行を可能とした。「トレイルモード」では、タイヤが路面から離れるような状況でも空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動力配分(LSD機能)することにより、スムーズに悪路から脱出可能とした。

 プラットフォームには、BEV専用に新たに開発したHEARTECT-eを採用した。軽量化された構造、高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内スペースを確保した。また従来より高ハイテン材(高張力鋼板)の使用率を高め、重量を低減した。また、メインフロア下メンバーの廃止により、バッテリー容量を最大化させた。ロングホイールベースと大径タイヤを採用しながら、切れ角を大きくして最小回転半径を5.2mに抑えた。

 他には、10.1型のセンターディスプレイと10.25型のメーターディスプレイを一体化することで、直感的で操作性が高いユーザーインタフェースのインテグレーテッドディスプレイシステムを搭載した。また、「タイマー充電」や「バッテリーウォーマー」などの機能を加えたスズキコネクトを採用。ブレーキに関しては、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」など、最先端の予防安全機能を採用した。

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