AI活用が鍵 パナソニック コネクトが現場から始める物流ソリューションを披露:国際物流総合展2025(3/3 ページ)
パナソニック コネクトは「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」において、「現場から始める全体最適化」をコンセプトにした、物流/サプライチェーンDXソリューションを披露した。
物流新法に対応した輸配送ソリューション
「輸配送ソリューションコーナー」では、2024年4月に施行されたいわゆる「物流新法」に伴い発生している課題を解決するための配送業務改革ソリューションを披露した。小笠原氏は「物流新法によって必要になった、荷待ち時間や作業実態を報告書で提出するという一連の業務をサポートできるようにしている」と語る。
配送進捗管理システムである「ZetesChronos」は、稼働している車両の位置や配送の進捗状況をリアルタイムに見える化できる。クラウド上で配送計画や作業進捗を確認でき、トラックのドライバーに小型の端末を持たせて、その端末から指示された内容に従って動いてもらうことで、配送ルートの管理を効率よく簡単にできる。
さらに2026年4月には、一定規模以上の物流関連事業者(特定事業者)に対して、1カ月の平均荷待ち時間や作業時間をまとめた定期報告書や中長期計画書の提出を求める規制措置が施行される予定だ。作業の実態を把握するために紙に記入する、直接電話で聞くというアナログなやり方では、正確な情報が確保できずに資料作成が困難になってしまう。
これらの課題を解決するために、業務日報を出力するオプション機能「業務日報サービス」の提供を決めた。端末やソフトウェアを活用し、データをうまく組み合わせていくことで、運送業務レポートを簡単に作成できるようにし、ドライバーの負荷を軽減しつつより高精度な業務実態の把握が可能である。比較的早めにサービスを導入できるのも大きな特徴である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
有人と無人を切替可能な「二刀流フォークリフト」を三菱ロジが2025年度中に発売
三菱ロジスネクストは「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」において、自動化技術「SynfoX(シンフォックス)」を搭載した自動フォークリフト「PLATTER Auto Sタイプ」を披露した。設置床面積50%削減 ギークプラスが新型ピッキングステーションを国内初公開
ギークプラスは「国際物流総合展2025」において、従来モデル比で設置床面積を50%削減した新型ピッキングステーション「PopPick Lite Station」を国内初公開した。1週間で組み替え完了、レゴ感覚の自在型自動倉庫
ラピュタロボティクスは「国際物流総合展2025」において、レイアウトを自由自在に変更できる自動倉庫「ラピュタASRS」を展示した。導入した日本出版販売では生産性が2〜3倍向上したという。なぜ京セラはAGVを展開するのか 複合機のセンサーを応用した技術力
京セラドキュメントソリューションズは「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」において、現場の声をカタチにする「京セラ製 AGV(無人搬送車)」を披露した。業種の壁を超えた共同輸配送は可能か? NECが「N対N」マッチングで実現
NECは「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」において、共同輸配送候補を自動提案するクラウド型マッチングサービス「共同輸配送プラットフォーム」を出展した。ソニーセミコンのAMRパッケージが3Dセンシングを実現、市販LiDARより安価に
ソニーセミコンダクタソリューションズは「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」において、新たに開発した3Dセンシングシステムを搭載したAMRソフトウェアパッケージ「Robotics Package」を披露した。