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イトーキ、関西物流センターを移転し西日本の供給網を再編:物流のスマート化
イトーキは、西日本の物流網再編のため、物流施設「GLP ALFALINK 茨木3」内に関西物流センターを移転した。近隣のセンターと連携し、関西2府4県の在庫/配送管理をカバーする中核拠点とする考えだ。
イトーキは2025年9月1日、関西物流センターを物流施設「GLP ALFALINK 茨木3」(大阪府茨木市)内に移転し、稼働を開始したと発表した。
新センターは西日本全域への製品供給を担う「滋賀ロジスティクスセンター」(滋賀県近江八幡市)と連携することで、西日本の供給網を再編。関西2府4県を広くカバーする中核拠点として、在庫/配送管理の最適化や安定供給の実現を目指す。
新拠点は倉庫敷地面積約6600m2で、ワンフロア構造(倉庫エリアのみ)を採用した。旧センターの課題であった上下の搬送時間の削減が狙いだ。今後はオフィス製品や建材の在庫/配送を一元管理する拠点として順次機能を拡充し、入出庫オペレーションの効率化を図る。
同建物は免震構造/耐火構造となっているほか、非常用発電設備などで災害対応の体制も構築している。
拠点内のオフィスはフリーアドレス制を採用している。カウンターやボックスベンチなど多様なワークスペースも整備しており、働く環境の質向上による人材定着も図りたい考えだ。
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