製造現場データ×経営 ウイングアークとシムトップスによる新たなサービス:製造ITニュース
ウイングアーク1st(ウイングアーク)とシムトップスは、製造現場データと経営指標を連携させ、意思決定を支援する「DIRECTOR Cockpit(ダイレクターコックピット)」の提供を開始した。
ウイングアーク1st(ウイングアーク)とシムトップスは2025年7月23日、製造現場データと経営指標を連携させ、意思決定を支援する生産マネジメント基盤「DIRECTOR Cockpit(ダイレクターコックピット)」の提供を同日に開始したと発表した。価格は1ユーザーあたり月額6万6500円(税別)からである。
DIRECTOR Cockpitは、製造現場のスケジュール/進捗/負荷/実績/KPIといったデータをリアルタイムに統合/可視化し、現場から経営までの情報を共有できるマネジメント環境を構築できる。
主な機能としては、現場の進捗遅れを遠隔で確認できる「呼び出しアンドン」、工程のボトルネックなど計画のズレや停滞を見える化する「予実ガンチャート」、実績情報を自動集計して、多角的に売上傾向を把握できる「売上集計/傾向分析」を備えている。
ウイングアークとシムトップスは2024年11月に資本業務提携を締結しており、日本の製造業が世界で優位性を発揮できるようにするためのITソリューションの共同開発/提案を進めている。日本のモノづくりは受注型製造に強みがある一方、標準化や自動化が難しく、工程や設計の変更、設備負荷の調整など迅速な判断が常に求められる。部分的にデジタル化が進んでいるが、データを見える化するだけでは、日々変化する現場の状況に即対応ができず、意思決定や業務改善に使いにくいという課題がある。ウイングアークとシムトップスはこれらの問題を解決するために、現場と経営をデータでつなぐDIRECTOR Cockpitの提供を決めた。
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