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物流IoTソリューションの機能を強化 バース待ち時間短縮、配車業務効率化も:物流のスマート化
東芝デジタルソリューションズは、倉庫運用最適化サービス「LADOCsuite/WES」と倉庫管理ソリューション「LADOCsuite/WMS」について、新バージョンの提供を開始した。独自の最適化技術でバースの待ち時間を短縮するとともに、ウイングアーク1stと連携して配車業務のデジタル化を推進する。
東芝デジタルソリューションズは2024年2月16日、倉庫運用最適化サービス「LADOCsuite/WES」と倉庫管理ソリューション「LADOCsuite/WMS」について、新バージョンの提供を開始した。独自の最適化技術でバースの待ち時間を短縮するとともに、ウイングアーク1stとの連携により配車業務のデジタル化を推進する。
LADOCsuite/WESには、出荷バースの最適化機能を搭載した。出荷指示や使用する倉庫のバース、トラックの出発時間などの情報を基に、出荷遅れがなく荷待ち時間が最短になるようバース計画を最適化する。同機能には、東芝の研究開発センターによる数理最適化技術を適用。複数棟の積み回り順序など、複雑な組み合わせを最適化して計画を作成する。
LADOCsuite/WMSは、ウイングアーク1stのオンライン配車業務プラットフォーム「IKZO Online」とのデータ連携を可能にした。これにより、荷主と運送会社がオンラインで接続され、企業間をまたがる配車や運行管理、連絡業務をシームレスに連携する。電話やFAXなどによる配車の受発注業務をデジタル化するほか、データ連携により倉庫の積み込み予定時間、積載荷物の情報が荷主から実運送会社まで共有可能になる。
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