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高分解能レゾルバセンサー搭載、移動体向けブラシレスモーター:無人搬送車
マブチモーターは、移動体用途に適したブラシレスモーター「IR-74BZA」の販売を開始した。角度分解能15ビット相当のレゾルバセンサーにより、ゼロ回転から速度制御が可能。低速域で滑らかに駆動できる。
マブチモーターは2025年7月31日、AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行型搬送ロボット)などの移動体用途に適したブラシレスモーター「IR-74BZA」の販売を開始したと発表した。
同製品は、角度分解能15ビット相当のレゾルバセンサーを搭載し、ゼロ回転から速度制御が可能なほか、停止精度が高く、低速域で滑らかに駆動できる。
瞬時最大出力は280W、瞬時最大トルクは0.9Nm(いずれも最長10秒)。定格出力は200Wで、定格トルクは0.6Nm、定格回転数は3200回転/分だ。
サイズは60.0×60.0×66.5mmで、重量は0.62kg。IPX4相当の防水性能(軸貫通部を除く)を備えており、独自の磁気回路設計と製造技術により、熱、油、ほこり、振動に強い耐環境性も確保した。倉庫や工場内での安定走行が求められるAGVやAMRの駆動用途に適する。
IR-74BZAの専用コントローラー「DR-40FC1-L2700」は、同年9月に発売予定だ。同コントローラーはCISPR 32 Class Bに準拠した低EMI(電磁干渉)仕様で、ベクトル制御により駆動する。防水性能はIPX4(専用の防水コネクターを使用)。また、速度制御機能(トルク制御、位置制御は準備中)やCAN通信インタフェースを搭載する。
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