ユニバーサルロボットが重量物搬送のAMR、協働ロボのパレタイジング後を担う:FOOMA JAPAN 2025
ユニバーサルロボットは食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」において、MiR(Mobile Industrial Robots、ミア)のAMR(自律型搬送ロボット)を出展した。
ユニバーサルロボット(UNIVERSAL ROBOTS)は食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」(2025年6月10〜13日、東京ビッグサイト)において、MiR(Mobile Industrial Robots、ミア)のAMR(自律型搬送ロボット)を出展した。
MiRは2013年に創業したデンマークのAMRメーカーで、2018年に米国のTeradayne(テラダイン)のグループ会社となった。ユニバーサルロボットは2015年にテラダインの傘下に入っている。国内の展示会で両社が共同で出展するのは今回が初めてだという。
MiRのAMRは安全規格である「ISO 3691-4」の準拠して設計されている。レーザースキャナーや3Dカメラ、近接センサーを組み合わせて全方位をリアルタイムで監視しており、導入時に作成した稼働フロアのマップ上で目的地を決めれば、自らルートを設定して走行する。人や障害物も自律的に回避して目的地に向かう。運用時も、Webベースのインタフェースで、プログラミング経験がなくても容易に扱える。
MiRのAMRは積載重量が250kg、600kg、1350kgのモデルがある。AMRとしての機能を拡張するさまざまなトップモジュールも用意されており、コンベヤーへのワークの投入やコンベヤーからのワークの搬出が可能なコンベヤータイプや、一度に多くの部品を搬送できるシェルフタイプ、ピッキング作業を自動化するロボットアームタイプ、カートをけん引するフックタイプなどを展開している。
会場では、食品工場などでの完成品の搬送を想定して、パレタイジングロボットとともに紹介した。
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