ニュース
タブレットの“パシャ”使いパレタイジング実行へ、キユーピーと実証実験中:FOOMA JAPAN 2025
TechMagic(テックマジック)は食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」において、開発中のパレタイジングロボット「T-Robo」を初公開した。
TechMagic(テックマジック)は食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」(2025年6月10〜13日、東京ビッグサイト)において、開発中のパレタイジングロボット「T-Robo」を初公開した。
2018年に設立されたテックマジックでは、飲食チェーン店などの厨房内における一連の調理工程を自動化する調理ロボットや、洗浄後の食器仕分け、不定形物を含む食品の定量盛り付けなどを担う業務ロボットを開発している。
T-Roboはキユーピーと実証実験中の製品で、工場や倉庫におけるパレット積み付け作業を自動化し、作業効率性と生産性の向上を目指している。
協働ロボットを用いており、安全規格に基づいたリスクアセスメントを行うことで安全柵を設けずに運用することが可能だ。また、ハンドリフトなどで簡単に移動できるようになっている。
会場で披露した「T-Robo」のデモンストレーション[クリックで再生]
ロボットのプログラミングは不要で、タブレット端末のカメラ機能などを使い、箱やパレットの登録が可能になっている。ハンド部分にカメラを内蔵しており、独自の認識技術とともに、ロボットの専門知識がなくても簡単に扱えるシステムとなっている。
「現場の人だけでシステムを運用できるようにしたい。そのため、完全ティーチレスを目指して画像処理だけで操作できるようにしている。例えば、箱の登録はタブレット端末で撮影してサイズを入力するだけで終わる。コンベヤーの位置は2次元コードのマーカーを置くことで認識する」(テックマジックの説明員)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ロボットが新たな食体験を創造する、調理全体の自動化目指すTechMagic
「ロボット×DX」をテーマに、さまざまな領域でのロボットを活用したDXの取り組みを紹介する本連載。第5回は、TechMagicが開発した調理自動化ロボット「P-Robo」を取り上げる。ANAのケータリング工場で食器自動仕分けロボットの実証実験を開始
TechMagicとフジマックは、共同開発の食器自動仕分けロボット「finibo」の実証実験を開始した。ANAケータリングサービス羽田工場のコンベヤー型食器洗浄機にfiniboを設置し、洗浄機から出てくる食器の仕分けやコンテナへの収納作業を自動化する。食品工場の上流工程にロボット活用、原料ひょう量工程の自動化プロジェクト
TechMagicらが結成した「未来型食品工場コンソーシアム」が原料ひょう量工程自動化プロジェクトを始動した。食品製造における上流工程の自動化を促進し、現場の活人化と持続可能な食品生産インフラの構築を目指す。自動化プロジェクト再始動、FOOMA JAPAN 2025では海外向け認知策も強化
日本食品機械工業会は、食品製造の総合展示会「FOOMA JAPAN 2025」の概要を発表した。カメラベースの触覚センサー付きロボットがシューマイや卵焼きを巧みに盛り付け
FingerVisionは「FOOMA JAPAN 2024」において、触覚センサー付き具材盛付ロボットによるデモンストレーションを披露した。オークラが協働ロボットを使ったパレタイジングシステムを発売、URと提携
オークラ輸送機は「FOOMA JAPAN 2024」において、ユニバーサルロボットの協働ロボットパレタイジングを使ったロボットシステム「EasyPAL」を披露した。