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GXリーグで「中間排出事業者を通じたグリーン市場創造」を検討するグループ設立:製造マネジメントニュース
デロイト トーマツ コンサルティングらは、経済産業省が主導する「GX」リーグにおいて「中間排出事業者を通じたグリーン市場創造検討ワーキング・グループ」を設立した。
デロイト トーマツは2025年7月16日、グループ会社のデロイト トーマツ コンサルティングが、ユニ・チャーム、NTTドコモビジネスとともに、経済産業省が主導する「GX」リーグにおいて「中間排出事業者を通じたグリーン市場創造検討ワーキング・グループ(以下、WG)」を設立したと発表した。GX(グリーントランスフォーメーション)の推進を通じて、脱炭素社会の達成と持続可能な経済活動の両立を目指す。
WGでは、消費財などの軽工業を中心として、サプライチェーンの中間に位置する中小、中堅企業も含めた事業者を対象に、グリーン市場形成に向けた課題と対応施策を検討する。また、環境価値の可視化や適切な消費者訴求、第三者による信頼性確保などをテーマに、社会実装を視野に入れた議論を進める。
さらに、WGの下部組織として「データ流通の在り方検討サブ・ワーキング・グループ(SWG)」を設置し、1次データの連携による温暖化ガス削減の促進も模索する。
WGの幹事はユニ・チャームが務め、NTTドコモビジネスがSWGのリーダー企業としてデータ活用の観点から議論をけん引。デロイト トーマツ コンサルティングはGXに関する知見を活かして全体の議論を整理、推進する。
現在、WGとSWGの趣旨に賛同する企業、団体の参加も広く募っており、産業界全体での持続可能な仕組みの構築を目指す。
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