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国内でのシェア拡大なるか!? PTCの最新3D CAD「Creo 12」はどう進化した?CADニュース(4/4 ページ)

PTCジャパンは、3D CADソリューションの最新版「Creo 12」に関する記者説明会を開催した。同社 社長執行役員の神谷知信氏は、大型アップデートとなったCreo 12のリリースを皮切りに、日本市場での展開をさらに強化する考えだ。

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モデルベース定義

 「モデルベース定義」では、3Dモデルに幾何公差などの製造情報を付加する「3DA(3Dアノテーション)」の機能が強化された。

 今回は「共有」と「再利用」の観点での改善があり、STEP AP242形式や3D PDFへのエクスポート機能が強化された他、スタンドアロンアノテーションや既存モデルからの3Dアノテーションの再利用機能も強化されている。

「モデルベース定義」に関するアップデート内容
「モデルベース定義」に関するアップデート内容[クリックで拡大] 出所:PTCジャパン

製造性を考慮した設計

 「製造性を考慮した設計」では、CAD/CAM/CAEを統合したCreo上での設計において、NC加工や3Dプリントなどの製造工程を意識した機能が強化された。

「製造性を考慮した設計」に関するアップデート内容
「製造性を考慮した設計」に関するアップデート内容[クリックで拡大] 出所:PTCジャパン

 特に注目されるのは、アディティブマニュファクチャリング(AM)を活用した金型設計/製造へのアプローチである。近年のAM技術の進化により、理想的な冷却穴を形成する「コンフォーマル冷却金型」への関心が高まっており、冷却効率化による生産性の向上、金型寿命の延長、変形の抑制(品質向上)といった効果が期待される。今回のバージョンでは、モデル形状に基づき最適な冷却用水管の流路(冷却チャネル形状)を自動生成する機能が新たに追加された。

動画3 PTC「Creo 12」の機能紹介デモ(3)

 このように、Creo 12では設計、解析、製造の各プロセスにおけるニーズに幅広く応えるアップデート内容を含んでおり、モノづくりのDX推進を支える中核ツールとして、さらなる進化を遂げている。

PTCは3D CADソリューションの最新バージョン「Creo 12」を発表した PTCジャパンが取り組む最優先事項について 「Creo」の競合優位性について 「Creo 12」の提供について。上がSaaS版「Creo+」で、下がオンプレミス版の「Creo」のリリースタイミングだ 「Creo+」の機能強化ポイント 「生産性と使いやすさ」に関する主なアップデート内容 マルチボディ 生産性 サーフェシング 「Windchill」インタラクション 「複合材のための設計」に関するアップデート内容 「電動化のための設計」に関するアップデート内容 「シミュレーション主導の設計」に関するアップデート内容 「モデルベース定義」に関するアップデート内容 「製造性を考慮した設計」に関するアップデート内容

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