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ダイフクのインド新工場稼働、マテハンニーズ高まり生産スペースは約4倍に:工場ニュース
ダイフクのグループ会社Daifuku Intralogistics Indiaが、インドのテランガナ州ハイデラバードに新工場を建設し、本格稼働を開始した。マテハンシステムの生産スペースを約4倍に拡大している。
ダイフクは2025年4月22日、グループ会社のDaifuku Intralogistics Indiaが、インドのテランガナ州ハイデラバードに新工場を建設し、本格稼働を開始したと発表した。
新工場の敷地面積は13万3020m2、総建築面積は3万3987m2。土地および生産設備を含めて約40億円を投じ、生産スペースを従来比で約4倍に拡大した。将来的にはさらなる増設により、生産スペースを倍増させることも見込んでいる。屋上には太陽光発電システムを設置しており、環境にも配慮した。
近年、インドでは、生産や物流の現場で、モノを効率的に動かすマテリアルハンドリングシステムへのニーズが高まっている。新工場では、食品や化学、機械、ゴム製品などの製造業向け、また小売や運輸、倉庫などの流通業向けに、自動倉庫や高速搬送台車、ソーター、コンベヤーなどを生産する。
また、同社は調達部品の内製化を進めるほか、効率的な生産体制を確立してコスト競争力を強化。顧客へのリードタイムを短縮し、地域密着型の製品開発やサービス体制も整えることで、インド市場におけるイントラロジスティクス事業の拡大を図る。
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