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ニデックがインドで工場新棟建設へ、今後の車載用モーター需要増大に対応:工場ニュース
ニデックは、子会社であるニデックインドが既存工場における新棟の起工式を実施したと発表した。投資金額は約100億円を見込んでいる。
ニデックは2025年5月20日、子会社であるニデックインドが既存工場における新棟の起工式を実施したと発表した。投資金額は約100億円を見込んでいる。
インド北部ラジャスタン州ニムラナにある既存工場の第1棟では車載用モーター、家電/空調用モーターを、第2棟では電動バイク向けの駆動モーターを生産している。新設する第3棟では、モーターと電子制御ユニットを一体化した電動ステアリング用モーターパワーパックの他、パークロックアクチュエーターや電動ウォータポンプ、吸気制御バルブなど向けの車載用モーターの生産を集約する。第1棟は家電/空調用モーターの専用工場となる。
インドは経済成長に伴った中間層の所得が向上しており、2023年度の乗用車の国内販売台数(出荷ベース)は初めて400万台を超え、過去最高を更新したという。ただ、乗用車の普及率はまだ10%以下で、今後の成長が期待されている。
日系を含めた各自動車メーカーもインドへの進出を加速していることから、車載用モーターの需要増大に対応する生産能力拡大を目的に、新棟の建設を決定した。新棟の延べ床面積は2万7767m2で、完成は2026年9月を予定している。
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