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東京都産グリーン水素と下水汚泥由来のCO2を活用しe-メタンの製造を実証:脱炭素
東京ガスは、東京都が公募した「東京都産グリーン水素と下水汚泥由来の二酸化炭素によるグリーンメタン製造(合成)事業」に同社の提案が採択され、同事業の実施に向け、東京都と協定を締結した。
東京ガスは2025年5月7日、東京都が公募した「東京都産グリーン水素と下水汚泥由来の二酸化炭素によるグリーンメタン製造(合成)事業」に同社の提案採択され、同事業の実施に向け、東京都と協定を締結したと発表した。
今回の事業は、東京都が大田区京浜島で製造するグリーン水素と、大田区昭和島(森ヶ崎水再生センター)における下水汚泥由来の混合ガス中のCO2を原料として、メタネーション装置でe-methane(以下、e-メタン)を製造する。
なお、下水汚泥から発生する混合ガス中のCH4とCO2を分離せずに、原料として配管により連続的に供給しながらe-メタン製造を行う取り組みは国内初になるという。
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