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データサイエンティストの業務満足度は37%、生成AIの業務利用は前年の倍に:キャリアニュース(3/3 ページ)
データサイエンティスト協会が「データサイエンティストの実態」に関する調査結果を発表。データサイエンティストの業務満足度は前年比10ポイント減の37%だった。また、生成AIの業務利用が前年から倍増していた。
専門人材の育成プログラム保有率は26%で停滞
「所属している企業、組織ではどのような目的でデータ分析、解析をおこなっていますか」と尋ねたところ、「社内、組織内のデータを社内、組織内の業務で活用するために分析している」(60%)が最も多かった。しかし、前年から10%減少している。
また、所属する企業や組織にデータサイエンスに関する専門の部署やチームがあるかを尋ねた。その結果、「存在する」は43%で、前年比2ポイント減となった。
所属する企業や組織に、データ分析、解析に従事する専門人材を独自に育成するプログラムなどがあるかを尋ねると、「存在する」と回答したのは26%だった。2019年以降、20%台が続いており、育成プログラムを整備する組織は頭打ちになりつつある傾向が見られた。
また、どのような経歴を経てデータ分析、解析業務に従事するようになったかを尋ねたところ、1位は同率で「社内の部署異動(その他の職種から)」「他職種からの転職」(22%)、3位が「社内の部署異動(技術、研究職から)」(17%)だった。
どのような経歴を経てデータ分析、解析業務に従事するようになったかについて、分析従事期間別に見ると、分析業務の従事期間が短いほど「社内の部署異動」が多く、長いほど「他職種からの転職」が多かった。3年未満の従事者を見ると「新卒での配属」の割合も高かった。
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