スバルの新型EV「トレイルシーカー」は最大出力375馬力、「ソルテラ」も改良:電動化
SUBARU(スバル)は、「2025ニューヨーク国際オートショー」において、新型EVの「トレイルシーカー」と、2022年に発売したEV「ソルテラ」の改良モデルを公開した。トレイルシーカーは2026年以降、ソルテラの改良モデルは2025年中に米国市場に導入する予定だ。
SUBARU(スバル)は2025年4月18日、「2025ニューヨーク国際オートショー」(一般公開日:同月16〜27日、米国ニューヨーク)において、新型EV(電気自動車)の「トレイルシーカー」と、2022年に発売したEV「ソルテラ」の改良モデルを公開した。トレイルシーカーはソルテラと同様、トヨタ自動車と共同開発したEV専用プラットフォームを採用している。トレイルシーカーは2026年以降、ソルテラの改良モデルは2025年中に米国市場に導入する予定だ。
SUBARUグローバルバッテリーEVラインアップの第2弾
トレイルシーカーは、ソルテラに続くSUBARUグローバルバッテリーEVラインアップ第2弾となる。EVならではの走行性能と、クロスオーバーユーティリティービークルとしての実用性を高い次元で両立しており、日常でも非日常でも使いやすくアクティブなライフスタイルを後押しするモデルだ。
エクステリアは、EVらしい先進性と、アウトドアにおける機能性や日常での使い勝手の良さを兼ね備えたアクティブでラギッドなデザインとした。インテリアは、インパネ全体をすっきりとした横基調とし、広さを感じさせる居心地のよい開放的なデザインに仕上げた。
74.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを採用し、走行距離約260マイル(約418km)以上を実現。さらに、急速充電の前にバッテリー本体の温度を調整する機能「バッテリープリコンディショニング」を搭載することで、常温時や冷間時に関わらず、現行のソルテラと比べて短時間での充電を可能とし、EVとしての高い実用性を確保している。
走行性能では、前後に高出力モーターを搭載したことにより、システム最大出力375馬力を実現した。レスポンスよく最大トルクを発生させるモーター特性を生かした、EVならではのリニアで伸びのある加速を提供する。スバルが培ってきた技術を基にサスペンションや電動パワーステアリングのセッティング、ドライバーとクルマの一体感を高めた新たなAWD制御の採用により、さまざまな路面でもドライバーがより意のままに操れる走りを実現したとする。
大容量の荷室空間の確保と、機能性を備えたカーゴルームの採用で使い勝手を確保した。ラダータイプの大型ルーフレールの採用によって積載性を高めており、さまざまな用途に対応する。
「ソルテラ」は新グレードで最大出力338馬力を実現
ソルテラの改良モデルは、EVとしての先進性と実用性にさらに磨きをかけた。
エクステリアは、SUVとしての高い性能と優れた空力性能を融合したデザインに、新意匠のヘッドランプとフロントバンパー、塗装を施したフロントとリヤのアーチガーニッシュによって、都会的で洗練された上質なデザインを表現。さらに、発光式の六連星オーナメントと「SUBARU」ロゴの入ったリヤゲートガーニッシュを採用することで、SUBARUブランドの存在感を強調した。インテリアは、インパネ全体でシンプルな横基調の造形を施し、居心地の良さを感じさせる開放的なデザインに進化した。
電池性能では、リチウムイオンバッテリーの容量を拡大することで、現行モデルに対し走行距離を約25%向上している。トレイルシーカーと同様にバッテリープリコンディショニングを搭載しており、150kW出力のNACS(北米充電規格)による充電状態10%から80%までの急速充電時間は約30分を実現。あらゆる環境におけるEVの実用性を高めたとする。
走行性能では、モーターの高出力化により、システム最大出力を233馬力に向上した。新しく追加した「XT」グレードでは、より高出力なモーターを採用することで、システム最大出力338馬力を実現し、加速性能を進化させた。スバルが培ってきた技術を生かしたサスペンションや電動パワーステアリングのセッティング、新たなAWD制御の採用により、さまざまな路面でもドライバーがより意のままに操れる走りを実現したという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スバルはEVをトヨタ自動車と共同開発、日米での相互供給も
SUBARUは2023年6月からの新体制での取り組みのアップデートについて発表した。スバルは2028年に40万台のEV生産能力、2026年末まで3車種追加
SUBARU(スバル)は2023年3月期の決算を発表した。トヨタとの共同開発で「良いEVが完成した」、スバルが「ソルテラ」を世界初公開
SUBARU(スバル)は2021年11月11日、新型EV(電気自動車)「SOLTERRA(ソルテラ)」を世界初公開した。参考値となるWLTCモードでの走行距離は、FWD車で530km前後。ソルテラにはトヨタ自動車とスバルが共同開発したEV専用プラットフォームを採用した(トヨタ自動車は「bZ4X」として発売)。bZ4X/ソルテラのリコールで恒久対策、ハブボルトが緩む問題で
トヨタ自動車は2022年10月6日、国土交通省へ同年6月にリコールを届け出たEV(電気自動車)「bZ4X」と兄弟車のスバル「ソルテラ」について、恒久対策を届け出た。スバル「ソルテラ」の販売目標は月販150台、最上級モデルは682万円
SUBARU(スバル)は2022年4月14日、新型EV(電気自動車)「SOLTERRA(ソルテラ)」の価格を発表した。デンソーの電動化製品が「bZ4X」と「ソルテラ」に採用、走行中除霜などで世界初
デンソーが新型EVであるトヨタ自動車の「bZ4X」とSUBARUの「ソルテラ」に採用された電動化製品について説明。新開発品としては、電流センサー、充電/電力変換/電力分配の各機能を集約したESU、大気中の熱をエアコンの熱源とする高効率エコヒートポンプシステム、乗員の膝元を暖める輻射ヒーターが採用された。