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不規則ラティス構造を自動生成する機能性形状生成プログラム:3Dプリンタニュース
UELは、機能性形状生成プログラム「POLYGONALmeister Fshape」の販売を開始した。不規則ラティス構造などの複雑な形状を自動生成する他、クリーニングや穴埋めなどの編集も容易に行える。
UELは2025年2月25日、機能性形状生成プログラム「POLYGONALmeister Fshape(ポリゴナルマイスター エフシェイプ)」の販売を開始した。不規則ラティス構造などの複雑な形状を自動生成する他、クリーニングや穴埋めなどの編集も容易に行える。利用料は保守込みで年額100万円(税別)。大学、研究機関向けプランも用意する。
機能性形状を生成するソフトウェアで、規則的なラティス構造に加え、不規則ラティス構造も生成できる。不規則ラティス構造は、東京都立大学と東京都立産業技術研究センターの共同研究による特許技術だ。
不規則度や径の違いによる衝撃吸収、強度、軽量化などの性能を検証するための形状を作成する他、任意の形状内にラティス構造を自動生成する。複雑で機能的な形状を効率的に設計可能で、設計業務の負荷を軽減できる。
ラティス構造は、枝状に分岐した格子を周期的、規則的に配置した構造となる。特に金属3Dプリントでは、造形物内部を空洞化して軽量化しつつ、十分な強度を確保できる。エネルギーの吸収特性は方向により異なるが、格子構造を不規則にすることで、方向に関係なくにエネルギーを吸収できるようになる。
また、不規則さの度合いを制御することで、多方向からの衝撃吸収性が向上。強度と軽量化の両立が求められる航空宇宙やヒートシンクといった放熱用途などでの活用が見込まれる。
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