3D CAD/CAMシステムの最新版「CADmeister 2024」、金型製作関連の機能を強化:CADニュース
UELは、3D CAD/CAMシステムの新バージョン「CADmeister 2024」の販売を開始した。主に金型製作に関する機能の自動化が進み、効率化が図られている。
UELは2024年10月29日、3D CAD/CAMシステムの新バージョン「CADmeister 2024」の販売を同月から開始したと発表した。主に、金型製作に関する機能の自動化、効率化を強化した。
新バージョンでは、加工データ作成機能において、面沿いピッチを一定に保つパスや、間隔が均一なパスによって加工面の凹凸を均一に加工できるようになった。これにより、作業効率が向上する。
また、金型製作時に必要な電極モデルの加工データ作成を自動化。電極モデルのファイルと加工テンプレートの指示だけで、工具干渉のないNCデータと加工指示書が自動作成される。加工データの計算処理はバックグラウンドで実施されるため、計算中に他の作業ができ、工数とともに作業ミスも減らせる。
機上計測機能も強化した。加工機のハンドル操作による手動計測で、テキストファイルに座標値をマクロ出力できるため、測定した座標値をメモ書きする作業が不要になる。
初期品質を高める機能として、樹脂金型において厚肉部検出の精度を向上したり、測定値をバルーン表示して問題箇所の視認性を高めたりしている。プレス金型では、材料を効率的に配置するプレスネスティング機能に「180度」「ミラー」「複数」を追加。穴のあるモデルのネスティングにも対応するため、従来よりも効率的で柔軟に配置できる。
樹脂金型、プレス金型共通で、Excelフォーマットの帳票と3D検図機能を連携し、検図を自動化している。検図効率が従来と比べて90%以上改善したことに加え、3D型データの鋼材サイズを自動計測して、部品表に記載された発注サイズと自動で比較できる。
3Dデータの活用においては、階段断面ビューをPMI(製品製造情報)ビュー作成コマンドで作成でき、3Dデータでの情報伝達が分かりやすくなった。直感的な入力操作が可能になり、利便性も向上。要素の軌跡入力にも対応し、複雑な箇所でもマウスでなぞった軌跡で3Dモデル上の要素を選択できる。
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