ニデックはTOBを計画通り実施の姿勢、牧野フライス特別委員会の要請に回答:製造マネジメントニュース
ニデックは、牧野フライス製作所がニデックによるTOBについて検討するために設置した特別委員会が送付した再要望書に関する回答を公開した。
ニデックは2025年1月27日、牧野フライス製作所がニデックによるTOB(株式公開買い付け)について検討するために設置した特別委員会が送付した再要望書に関する回答を公開した。
ニデックは2024年12月27日、牧野フライス製作所に対してTOBを2025年4月4日に開始することを表明した。牧野フライス製作所は2025年1月10日、TOBについて検討するため独立役員である社外取締役4人で構成される特別委員会を設置した。
特別委員会は同月15日、ニデックに対して公開買い付けの開始時期の延期や買い付け予定数の下限の変更などを要望。ニデックは同月17日に、「公開買付けの開始予定日の前日である2025年4月3日までに本検討について十分かつ実質的なご検討をいただくことができるものと確信している」などとして、いずれの要望にも応えない書面を送付した。
特別委員会は同月22日に再び公開買い付けの延期や買い付け予定数の下限の変更などについて要請していた。
今回の回答でもニデックは「2025年4月4日を本公開買付けの開始予定日として本公開買付けの開始予定を公表した以上、予定通り本公開買付けを開始することこそが貴社の株主の皆さまを含めたステークホルダーの皆さまに対する真摯な姿勢であり、また上場会社に要請される合理的な対応であって、これに対して本公開買付けの開始日をいたずらに遅らせることは、かえって、貴社の株主の皆さまを中心に、ステークホルダーの皆さまを不安定な地位に置くことになると考えています」などコメント。TOBの延期や買い付け予定数の下限の変更について応じない姿勢を示した。
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2023年に続き、2024年も動いてきました。