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レンズや透明な外装にも対応、日本でロボットビジョンシステム提案:産業用ロボット(2/2 ページ)
Eureka Roboticsは「Factory Innovation Week」に出展予定の技術について記者説明会を開いた。
ロボットビジョンシステムの実力を披露
記者説明会に合わせて幾つかのデモンストレーションを披露した。ばら積みでピックするたびに山が崩れるなど状態が毎回変化していくものは3Dで、対象物の高さに変化がない場合は2Dで検出する。
1つ目は、2種類の小さなレンズを分類しながらピックアップするデモだ。吸着しやすいようにレンズの中心位置を検出している。
レンズを分別しながらピックアップする様子[クリックで再生]
キャパシタ―の向きをそろえて整列
2つ目のデモはキャパシターの端子の位置も検出して向きをそろえられることを実演した。
キャパシタの向きをそろえながらピックアップする様子。上部にある黒いボックスがロボットビジョンシステムのカメラ[クリックで再生]
3つ目のマスターレスピッキングでは、ステレオカメラによって点群データを作成し、透明な素材のパッケージにも対応した。いずれのデモも実演用にスピードを落として駆動している。
ロボットビジョンシステムを使うに当たって照明に制約はないが、商品の形状や透明度によって影ができてしまう場合などは影を減らす照明が必要だという。ユーザーがアプリケーションに合わせて使いたいロボットに組み合わせることができ、主要なロボットメーカーに対応している。
事前に対象物について学習しないマスターレスピッキングのデモ。上部にある黒いボックスがロボットビジョンシステムのカメラ[クリックで再生]
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