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サーマルカメラ搭載の自律飛行型ドローンで夜間人物探索の実証実験に成功ドローン

NTTコミュニケーションズは、福島県昭和村で、自律飛行型ドローン「Skydio X10」を活用した夜間人物探索の実証実験に成功した。夜間自律飛行とサーマルカメラによる温度検知機能を活用し、困難な環境下での人物探索が可能かを検証した。

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 NTTコミュニケーションズは2024年12月4日、福島県昭和村で、自律飛行型ドローン「Skydio X10」を活用した夜間人物探索の実証実験に成功したと発表した。今後は、今回の成果を基に効果検証に取り組み、自治体や災害対策機関などへもシステム導入の検討を進める。

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自律飛行型ドローン「Skydio X10」[クリックで拡大] 出所:NTTコミュニケーションズ

 実証実験では、夜間自律飛行とサーマルカメラによる温度検知が可能なSkydio X10を活用し、困難な環境下での人物探索が可能かを検証した。その結果、日没後でも安全に人物探索を継続でき、従来のドローンでは困難だった場所にも進入して安全に状況を確認できた。

 映像伝送には、低軌道衛星による衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business」を活用。電波の不感地帯でも遠隔地への映像伝送に対応し、オペレーターによるリアルタイムでの迅速かつ安全な状況把握が可能になった。

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左:サーマルカメラの映像。右:可視光カメラの映像[クリックで拡大] 出所:NTTコミュニケーションズ

 また、スポットライトを用いることで、上空90m付近からでも地上の人物を確認できた。これにより、サーマルカメラで捕捉できない捜索対象者の認識も可能になった。飛行中に記録した探索対象者の緯度経度情報と、実際の場所との座標のずれは数m程度で、効率的に捜索ができることを実証した。

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実証実験のイメージ[クリックで拡大] 出所:NTTコミュニケーションズ

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