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複雑な多面形状の加工ワークに対応する複合加工機、旋削主軸の出力とトルク向上:工作機械
ヤマザキマザックは、加工能力を強化した複合加工機「INTEGREX j-200 NEO」シリーズを発表した。旋削主軸の出力およびトルクを向上するなど、加工能力に加え、複雑な多面形状の加工ワークへの対応力を高めている。
ヤマザキマザックは2024年12月4日、加工能力を強化した複合加工機「INTEGREX j-200 NEO」シリーズの販売を開始した。テールストック仕様の「INTEGREX j-200 NEO」と第2主軸仕様の「INTEGREX j-200S NEO」を用意する。
新シリーズは、従来機より旋削主軸の出力およびトルクを向上させ、加工能力を強化した。各仕様を強化したことで、生産性の向上に加え、複雑な多面形状の加工ワークへの対応力を高めた。
標準およびハイパフォーマンス仕様を用意し、両仕様ともミル主軸のB軸割り出し範囲を従来機よりも拡大。標準仕様で1度単位、ハイパフォーマンス仕様で0.0001度単位の高精度な割り出し角度により、外径、端面、斜め加工など、複雑な多面形状部品の高効率加工に対応する。また、標準仕様よりも高性能なハイパフォーマンス仕様では、従来機から出力やトルクを強化しつつ、全長を短縮したコンパクトミル主軸を採用している。
CNC装置には「エナジーセーバー」を搭載し、稼働中の消費電力を見える化できる。省エネ機器を採用したことで、消費電力の削減に寄与する。
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