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東芝が商用車など向け燃料電池、米国のベンチャーと共同開発電動化

Nimbus Power Systemsと東芝エネルギーシステムズは多用途に適用可能な燃料電池スタックの共同開発契約を締結した。

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 Nimbus Power Systems(ニンバス)と東芝エネルギーシステムズは2024年11月21日、多用途に適用可能な燃料電池スタックの共同開発契約を締結したと発表した。バスやトラックなどの大型モビリティ、定置用などをターゲットとし、ニンバスの4流体スタック技術と東芝エネルギーシステムズの燃料電池の量産技術を組み合わせてスタックを開発する。

 ニンバスは大型モビリティ向けの燃料電池技術を持つ。4流体スタック技術は、多孔質セパレータと金属セパレータを組み合わせて、水素や空気、純水、不凍液の4つの液体を供給し、高出力で安定した高効率運転を実現する。東芝エネルギーシステムズも多孔質セパレータを用いた燃料電池を製品化し、量産している。両社で協力し、出力密度や信頼性、耐久性を高めた低コストな燃料電池スタックを開発する。

 ニンバス 社長兼共同創業者のMichael Gorman(マイケル・ゴルマン)氏は「ニンバスの燃料電池技術は、大型モビリティ市場のニーズから生まれ、世界経済の重要なセクターを脱炭素化し、ユーザーにゼロエミッションソリューションを提供することに注力している。同様に定置用市場での実績がある東芝エネルギーシステムズと共同で製品の事業化を加速できることをうれしく思う」とコメントした。

 東芝エネルギーシステムズ エネルギーアグリゲーション事業部バイスプレジデントの河原慈大氏は「東芝エネルギーシステムズは、よりクリーンで持続可能な社会に貢献するために、燃料電池の技術開発に取り組んでいる。ニンバスとのパートナーシップにより、さまざまな用途に適用できる競争優位性の高い燃料電池スタックの早期製品化を実現するために注力する」と述べた。

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