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レゾナックが半導体/電子材料事業好調で黒字、通期予想の営業利益も上方修正:製造マネジメントニュース(2/2 ページ)
レゾナック・ホールディングスは、2024年12月期第2四半期(1月1日〜9月30日)の売上高が前年同期比9%増の1兆275億円で、営業利益は589億円となり前年同期の赤字から黒字に転じた。
ケミカルセグメントは減収減益
イノベーション材料セグメントの売上高は前年同期比6%増の718億円で、営業利益は同53%増の85億円となった。同セグメントでは、原材料価格の高騰を製品販売価格に転嫁したことや販売数量増により、前年同期比で増収増益だった。
ケミカルセグメントの売上高は同1%減の3811億円で、営業利益は同37%減の64億円となった。同セグメントでは、石油化学事業はナフサ価格上昇に伴う販売単価上昇により増収も、誘導品の定修による販売数量減で減益に。化学品事業の売上高は前年同期並みで、一部製品の原料高により減益となった。黒鉛電極事業は、市況低迷の影響を受けた販売数量の減少と販売単価の下落により減収減益だった。
2024年12月期業績予想を修正
2024年12月期業績予想に関しては、売上高は1兆3820億円に、親会社株主に帰属する当期純利益は320億円に下方修正したが、営業利益は775億円、経常利益は615億円に上方修正した。
具体的には、売上高はケミカルセグメントでナフサ価格が想定を下回る見込みであることを背景に、下方修正する。営業利益は、半導体/電子材料セグメントで需要が引き続き好調に推移し想定を上回る見込みであることを背景に上方修正。経常利益は、想定より円高に推移したことによる為替差損の影響を、営業利益の上方修正の影響が上回り、上方修正する。親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の上方修正の影響を特別損失等の増加の影響が上回り、下方修正する。
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