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レゾナックが半導体/電子材料事業好調で黒字、通期予想の営業利益も上方修正製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

レゾナック・ホールディングスは、2024年12月期第2四半期(1月1日〜9月30日)の売上高が前年同期比9%増の1兆275億円で、営業利益は589億円となり前年同期の赤字から黒字に転じた。

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 レゾナック・ホールディングスは2024年11月12日、オンラインで同年12月期第3四半期(1月1日〜9月30日)の決算と2024年12月期業績予想の説明会を開催した。

HDメディアがデータセンター向け需要の回復により大幅な増収

 同期の売上高は前年同期比9%増の1兆275億円で、営業利益は589億円となり前年同期の赤字から黒字に転じた。レゾナック・ホールディングス 取締役 常務執行役員 CFOの染宮秀樹氏は「最も大きな影響があったのは販売数量差だ。これにより増収となった。中でも半導体/電子材料セグメントの販売数量差は同347億円増で収益の向上に貢献した。半導体/電子材料セグメントの販売数量差が伸長した要因は、半導体材料とHD(ハードディスク)メディアの販売数量の回復だ」と話す。

2024年12月期第3四半期の決算
2024年12月期第3四半期の決算[クリックで拡大] 出所:レゾナック・ホールディングス

 同期の世界経済は世界的な金融引き締めに伴う影響が続いた他、ウクライナや中東の情勢によるエネルギー/原材料コストの高騰などが長期化し、供給面での制約が続いたが、全体として持ち直しの動きが見られた。中でも、半導体業界については回復が見られた。国内経済は、個人消費や企業の設備投資に持ち直しの動きが見られ、全体として緩やかに回復した。

 セグメント別では、半導体/電子材料セグメントの売上高は同36%増の3285億円で、営業利益は453億円で前年同期の赤字から黒字に転じ増収増益となった。同セグメントでは、半導体材料事業は前年同期からの半導体市況の緩やかな回復に加えて、AI(人工知能)半導体向けの材料の需要拡大により増収。デバイスソリューション事業は、HDメディアがデータセンター向け需要の回復により大幅な増収となり、SiC(シリコンカーバイド)エピタキシャルウェハーも販売数量の増加で増収となった。「HDメディアの事業では構造改革による固定費の削減効果も大きく表れた」(染宮氏)。

半導体/電子材料セグメントのサマリー
半導体/電子材料セグメントのサマリー[クリックで拡大] 出所:レゾナック・ホールディングス

 モビリティセグメントの売上高は同1%増の1607億円で、営業利益は同25%増の35億円となった。同セグメントでは、自動車部品事業は自動車生産の回復や新規車種向け製品の立ち上げなどが売上高のアップに貢献。しかし、タイの情勢などを背景とした需要の低迷の影響を受け、売上高は減収となった。リチウムイオン電池材料事業では、民生向けの製品は需要減速の影響が継続した一方で、電動車向けの製品で数量が増加し増収となった。

モビリティセグメントのサマリー
モビリティセグメントのサマリー[クリックで拡大] 出所:レゾナック・ホールディングス

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